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「カネチョウ味噌」の名前で知られています。山形市で生まれ育った方には、なじみ深い味なんです。

深瀬善兵衛商店(味噌・甘酒の製造 / 創業170年以上)

掲載号:ZERO☆23 2020年11月27日号

食卓を支える縁の下の力持ち

長年親しまれるふるさとの味を、次世代に伝えるために。
最上氏に代わり1622(元和8)年に山形城主となった鳥居忠政は、馬見ヶ崎川の流域改修工事を断行。その際、犠牲となった山形市の印役と山家に、麹製造の独占権を与えたと伝えられており、今でも醤油や味噌を醸造する店が並んでいます。深瀬善兵衛商店もそのひとつです。
 同店の味噌は昔から山形市の給食で使われていたり、市内の神社で初詣の際に振舞われる甘酒を製造していたりなど、知らず知らずのうちに味わっている山形市民も多いのではないでしょうか。
 2018(平成30)年11月には、事務所として使っていたスペースを販売店舗に改装し、リニューアルオープン。味噌や甘酒をはじめ、自家梅園で収穫した梅を使用した梅干しやめんつゆ、梅ようかん。そのほか、大根・なす・ごぼう・きゅうりの味噌漬けを、にんじんや切り昆布と合わせたロングセラー商品「八彩漬」なども製造販売しています。
 「出前講座や工場2階での味噌づくり教室、WEB販売やインスタグラムなども行っています。味噌の文化も伝えていきたいです」と話す次代の深瀬尚子さん。慣れ親しんだ味を次の世代に。老舗店の挑戦はこれからも続きます。

カネチョウ味噌、梅干し、ほか
酒田市の農業組合法人「太ももの会」の特別栽培の米で製造する「御縁みそ」。冠婚葬祭など贈答用におすすめしています。

現在は1回につき1組限定で行っているという味噌づくり教室。一級みそ製造技能士の尚子さんが指導しています。

ここがスゴイ!深瀬善兵衛商店のスリーポイント

1.麹屋としての歴史

1841年には酒蔵などに麹を販売していた記録が残ります。各家庭で味噌をつくることが減り、麹屋から味噌屋に転換していきました。

2.地元とともに

山形県産の米や大豆を使用した味噌、自家梅園の梅など、地元に根付いた商品が多く並びます。懐かしい味ばかりです。

3.手づくりで丁寧に

製品は店舗奥の工場で手づくり。昔ながらの製法を守り続けています。梅干しも一粒一粒を天日干ししているそう。

深瀬善兵衛商店
フカセゼンベエショウテン

重山形市印役町4‐2‐25
電/023(622)2360
営/8時30分〜18時
休/土曜・日曜、祝日
駐/有


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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