LIFE くらす

大切に残しておきたい日々の出来事を、イラストエッセイで綴っていきます。

ごんどうまゆの嬉々にっき

掲載号:mamaid 2019年8月20日号

子どもの成長はあっという間。毎日色々あるけれど、なんでもない日常こそが貴重なのかもしれません。
そんな大切に残しておきたい日々の出来事を、イラストエッセイで綴っていきます。

 

腕に自信のない、おうち美容室

不器用なので、子どものヘアカットが苦手です。今でこそ美容室のお世話になっていますが、息子が2歳を過ぎるまでは私がカットしていました。そもそも、ケープの装着すら嫌がる赤子の髪を切るのは至難の業! 息子の機嫌がいいときを見計らって、いざ、おうち美容室開店。オムツ一丁の息子をお風呂場へ連れて行き、早速カット開始。どこをどう切ればいいのかわからない上に息子はじっとしていないから、ザクザクっと前髪と耳にかかる部分を切るのが精一杯。一応、雑誌の『美容師ママが教える、簡単セルフカット』的なページを広げてはいるものの、見ながら切る余裕などありません(泣)。「後頭部は次回でいいや……」と、中途半端な仕上がりのまま終了するのでした。

「簡単だからバリカン使えば?」と勧めてくるママ友もいましたが、お裁縫もヘアアレンジも得意な人のアドバイスを鵜呑みにしてはいけません。私がバリカンを使ったら、息子の頭はまだら模様のトラ狩りになるのが目に見えています(かつて、うちの弟が母親にそうされたように)。それに、私の理想は息子の髪の厚さを生かしたおしゃれなマッシュルームカット。技術がないくせに理想だけは高いんです。だから、当時の息子はいつもガタガタの不思議なおかっぱ頭でした。

その後、私のカット技術が上達することのないまま、おうち美容室は閉店しました。現在は、近所の千円カットでいい感じに仕上げてもらっている息子なのでした。

 

ごんどうまゆ

1986年生まれのイラストレーター。山辺町出身。夫と息子と3人暮らし。
日常に癒しを求め、ベランダで植物を育てている。


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