LIFE くらす

未来のために考えよう!実は身近な乳がんのおはなし

健康navi

掲載号:mamaid 2018年9月20日号

どんなに忙しくても自分のカラダについて、そして家族の健康に関心を持っておくのは大切です。
このページは医療や健康に関することをその道の専門家にわかりやすく教えてもらうコーナー。
女性として、母として知っておきたい基礎知識をおさえておきましょう。

 

TOPIC 01 乳がんの現状とその原因

2人に1人が何らかのがんにかかる時代。乳がんは女性の死亡原因第1位で、7人に1人が亡くなっています。最近は急速に患者数が増加し、1980年代と比較するとその数は2倍以上。これは日本を含む世界145か国で同じ傾向がみられ、驚いたことに動物にも乳がんの発症が認められています。がんを誘発する原因の多くは、生活習慣にあることが最近の研究で明らかにされ、中でも乳がんは、「たばこ、アルコール、エストロゲン、避妊薬、赤肉、肥満、未婚、未出産」がリスクにあげられています。また、割合はわずかですが「遺伝」もリスクとなり、家系内に乳がん患者がいる場合は発症リスクが高くなる傾向があります。主に40歳代後半から50歳代が発症のピークのため、40歳を過ぎたら自覚症状がない場合でも、定期的な検診が推奨されています。10月1日はピンクリボンデー。今は大丈夫でも、5年後、10年後のために、正しい乳がんの知識を学んでいきましょう。

 

TOPIC 02 セルフチェックを習慣に

がんは「怖い病気」というイメージがありませんか? 現在は検査法や治療法が進み、妊娠中や授乳中でも、赤ちゃんの命とママの命を同じように守れる時代になってきました。出産を機に、おっぱいに向かい合う時間が増えたからこそ、セルフチェックを習慣化していきましょう。月に1回は乳房のしこり、乳頭からの分泌物や湿疹やただれ、わきの下にしこりがないかチェックし、同じような症状が2~3週間から2カ月続くようであれば、一度医療機関を受診してみましょう。授乳中の場合、乳腺炎などのトラブルもあるので、乳房の痛みが「いつもと違う」と感じたら、まずは助産師さんに相談を。

TOPIC 03 35歳を過ぎたら
乳がん発症のピークは40歳代後半ですが、実は30代後半から急激に増加します。35歳以降で出産する割合が増加し、子育てと同時に、自身の乳がん リスクも高まることに意識を向ける必要が出てきました。子育て中は、自分のことは後回しにしがちですが、がんは早期発見、早期治療が可能な病気ですので、家族のためにセルフチェックや検診を上手に利用してきましょう。

 

TOPIC 04 検診は、自分を大事にするチャンス
乳がん検診では、問診、触診、マンモグラフィ検査、超音波検査など を行います。必要な場合に精密検査を行いますが、実際乳がんと診断されるのは受診者全体の0.2%程度で、早期に治療を行えば約 90%が治るといわれています。また、がん治療も、自分らしく、これ までの生活の質を維持することを大事にされつつあります。乳がんは、自分で触ってわかる ことができる数少ないがんです。いたずらにこわがることなく、正しい知識と、ちょっとした日々の心がけで、子育ての土台になるママ自 身の身体を大切にしていきましょうね。
山形県立中央病院 乳腺専門医
医学博士 工藤俊 先生

● 山形市大字青柳1800番地
● 代表 023-685-2626
●http://www.ypch.gr.jp/

最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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