山形県民会館近くに店を構えていた頃から、約50年。山形にあるパン屋さんの中でも、長きにわたって愛されているお店です。一昨年12月に城西町に移転して店舗も生まれ変わり、現在は2代目のお父さんと3代目の息子さんが毎日パンを焼いています。
「プリンセスらしい昔ながらのパンを守りながらも、若い方にも喜んでもらえる商品を出していきたいですね」と、これからの展望を語るのは3代目の岩田店長。子供の頃は店を継ぐことを考えていなかったものの、将来の進路を考えるようになってはじめて、実家のパン屋のことを意識するようになったそうです。「長年続いている店を父の代で絶やしたくない」と一念発起して、大学卒業後に修業を経て山形に戻り、店に立っています。
訪れる客層も変化。以前は七日町という場所柄もあってお勤めの方や年配層が多かったものの、周囲に住宅地の多い現在は、近所の子供たちから年配の方まで幅広くなったとか。エンゼルクリームやフラワーモンブランなど、プリンセスといえばおなじみのパンに加えて、最近はちょっとテイストの違う商品も少しずつ増えています。

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