LIFE くらす

何度もくりかえす子どもの風邪、お家でできることは?

健康Navi

掲載号:mamaid 2018年12月20日号


どんなに忙しくても自分のカラダについて、そして家族の健康に関心を持っておくのは大切です。
このページは医療や健康に関することをその道の専門家にわかりやすく教えてもらうコーナー。
女性として、母として知っておきたい基礎知識をおさえておきましょう。

TOPIC 01 風邪や胃腸が流行る冬、だからこそ知っておきたいこと

この季節、子どもたちの体調管理には気を使いますよね。冬は室内で過ごすことが多くなり、また湿度も低くなるため、他の季節に比べて感染が広がりやすくなります。夏は夏かぜといわれるアデノウイルスや手足口病が流行しますが、冬はインフルエンザやRSウイルスに代表される風邪や、ロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎が流行します。手洗いやうがいなどで予防することも大事ですが、ホームケアのポイント小児科を受診する目安を知っておくと、より安心ですね。例えば、発熱。子どもの場合、平熱が高めで熱が高くても元気に動き回る場合もあります。熱はその高さよりも「普段と比べてぐったりしていないか」を目安するといいですね。本人がいつも通り食べて遊んで過ごしているなら、お家で様子をみても大丈夫です。ただし、3カ月未満の赤ちゃんの発熱は、早めに受診をしましょう

TOPIC 02 小児科を受診した夜に、不安になったら
小児科を受診した夜に、具合が悪そうな場合。夜間救急に連れて行くべきか悩むこともありますよね。夜の場合、本人が眠れているかどうかまた症状に応じて水分がとれているかどうかを目安に、まずはあわてずに様子を観察しましょう。例えば、熱が高くても水分がとれていれば、解熱剤を使ってすこし熱を下げてあげるとよく寝てくれることもあります。そういう場合は翌日かかりつけ医を受診するといいでしょう。山形県では、母子手帳と一緒に「子どもの病気・けが ガイドブック」を配布しています。受診の目安がわかりやすくフローチャートで説明してあるので、迷ったときにはぜひ参考にしてみてくださいね
TOPIC 03 こんなときは、小児科の先生に診てもらいましょう

ただし大人よりも身体が小さい子どもたち。大人にとっては「風邪くらい」と思っていても、急に症状が悪化することもあります。お腹の風邪といわれる「急性胃腸炎」はこまめな水分補給食事療法で自然に改善しますが、イラストのような症状が見られたら無理をせずに小児科を受診しましょう。胃腸炎に限らず、小児科を受診する際は「いつからどのような症状が続いているのか」を伝えていただくと、診断の参考になります。特に、ママ以外のお家の方が病院へ連れてくる場合は、こうしたメモがあると私たちも助かります。

TOPIC 04 ママの不安も解決していきましょう

はじめて子育てをするママにとって、子どもの病気は不安でいっぱいになるもの。小児科は、子どもたちの健康を守ると同時に、ママたちの不安も解決していく場所です。「風邪をひいてからジュースしか飲まなくなってしまいました。これって、元に戻りますか?」「薬を飲み切る前に元気になったら、もう飲まなくていいの?」「余った薬の保管方法は?」「昨日受診したばかりなのに、今日も病院へ行ったら迷惑かな?」一番子どもの様子がわかるママだからこそ、あれもこれも心配になって当たり前。小さなことでも、遠慮せず、不安に思うことがあったら何でも聞いてくださいね。先生に何でも聞ける関係性が築けることも、小児科選びのポイントと言えますよ。子どもは風邪を繰り返して丈夫な体に成長していくもの。これから長く子どもの風邪と付き合うためにも、何よりママ自身が無理をし過ぎないことも大切です。一緒に大変な時期を乗り越えていきましょう。

アドバイスいただいたのは…

つちだ子どもクリニック 院長
土田 哲生 先生

電/代表 023-687-1259
住/天童市芳賀タウン南三丁目7番13号
http://t-kidsclinic.com


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

TOPICSトピックス

RANKING!人気記事

Related!関連記事