テツandトモの世界が絵本に！

みんな一緒になんでだろう〜♪

掲載号：mamaid 2019年10月20日号

mamaid インタビュー

人気お笑いコンビ、テツandトモの代表的なネタで、身の回りの素朴な疑問を歌う
「なんでだろう」が絵本になりました。お二人にインタビューし、初めての絵本に込めた
思いや、子どもたちにどんな風に楽しんでほしいか伺いました。

子どもの素朴な視点を絵本に

？お二人にとって初めての絵本が7月に発売になりました。どんなきっかけで絵本を作ることになったのでしょうか。

（トモ）昨年の夏、幼稚園や保育園の先生が集まる研修の場で講師をしてもらえないかというお話をいただいて、参加させてもらったんです。そこに、同じ講師という立場で絵本作家の藤本ともひこ先生がいらしてて、「子どもが、なんで？なんで？って疑問を持つことってすごく大事だよね」と言われたんです。

（テツ）そこで「なんでだろう」を題材にした絵本を作ってみようよとお誘いただいて。絵本は初めての試みだったので、ぜひチャレンジしたいと思いました。

？絵本製作の過程では、どんな作業をしたのでしょうか。

（トモ）絵にしやすいんじゃないかと思うネタを何十個か出して。絵本は物語の流れが必要なので、動物の家族を主人公にして、日常の中での疑問を「なんでだろう～」と紹介していくストーリーを考えてもらいました。おなじみの昆布のネタも絵本に入りましたよ～。
（テツ）僕は子どもが３人いて、一番下が６歳の男の子なんですけど。子どもの視点ってすごく面白いんですよね。例えば、家の窓から雲を眺めてる時、「あの雲、今日は動物に見えるなぁ」とか、ふっと息子が言うんです。そういう何気ない言葉をメモして、ネタとしてお渡し、それを活かした挿絵を描いていただいたりしました。

テツトモも登場　遊び心あふれる作品

？出来上がった絵本をみて、どんな感想でしたか？

（トモ）とっても可愛らしい仕上がりで、思ってた以上です! 自分たちのネタを分かりやすく表現してくださって、動物の家族のやりとりがほっこりしますね。キャラクターのうち、キツネがテツでウサギが僕になっていて、それぞれジャージも着てるんですよ(笑) 絵本の中に１か所だけテツトモが出てくるので、そういう遊び心も楽しい作品です。

（テツ）絵本の登場人物は動物の家族で、ストーリーは家族の日常なんです。出来上がった絵本を読んで、家族っていいなと改めて思いました。家族は、子どもにとって一番最初の集団で、一番身近な空間ですよね。素敵な作品にしていただいて、とても嬉しかったです。

？3児のパパであるテツさん。仕事でお忙しいと思いますが、お子さんたちとはどのように関わっていますか？

（テツ）時間がある時は、なるべく出掛けますね。末っ子が釣り好きなので、近くの釣り堀によく一緒に行きます。家では、たこ焼きやお好み焼きを一緒に作ったり。中3の長男とは将棋もするかな。普通のお父さんですよ。一緒にいられる時間を大事にしたいとは思っていますが、子どもの事は妻に任せっぱなしの部分も多くて…いつも感謝してます。

？絵本を発売して、反響はいかがですか。

（トモ）初めてのことなので、正直、どんな反応なのか、そもそも読んでくれる人がいるのか…と不安はありました。そしたら、販売会をしたときに、お子さんが行列を作って買ってくれて。あと、おじいちゃんおばあちゃんが「孫に読んであげるわ～」と買ってくれたり。CDとは違う反応で手に取っていただいて、絵本ってすごいなって感じました。

家族みんなで楽しんで元気になれるものを発信したい

？新しいCDも10月に発売されました。

（トモ）「なんでだろう」のダンスリミックスバージョンも収録しています。僕が作曲した新曲「この道の向こう」という曲は、前向きに頑張っていこうというメッセージを込めたので、ぜひ聴いてみてください!

？絵本とCDでさらに「なんでだろう」の楽しさが多くの方に伝わりますね。

（テツ）僕たちの活動は、小さいお子さんからお年寄りまで、みんなを元気にしたいというのを目指しています。CDに加えて絵本ができたことで、より幅広い世代の方に手に取ってもらえたら嬉しいです。

（トモ）ご家族みんなで歌いながら読んでもらって、子どもたちには、自分なりの「なんでだろう」を見つけてもらえたら嬉しいですね～。

PROFILE

テツandトモ：1998年にコンビ結成。青ジャージこと、トモさんは山形市出身。「なんでだろう」が2003年新語・流行語大賞「年間大賞」を受賞。同年、NHK紅白歌合戦に出場。抜群の歌唱力で、歌手としてCDを多数リリース。現在はテレビ出演のほか、老若男女が楽しめるお笑いと歌のステージを全国各地で展開している。