SPECIAL 特集

親子で継承 愛されるカクテル「雪国」

ケルン|心地いい 名喫茶

掲載号:ZERO★23 2022年10月27日号

一歩足を踏み入れると、
そこかしこに歴史や思い出が刻まれた調度品や家具が並び、
ゆるやかな時間が流れる名喫茶。
それぞれのお店の個性と世界観にどっぷりと浸りながら、
一杯のコーヒーを召し上がれ。

ケルン
since 1955

※現在は移転しています

父の思いを引き継ぎ、「雪国」をつくる多可志さん。昔は夜のBarタイムのみでの提供でしたが、現在は常時提供しています。

1955(昭和30)年創業、酒田の喫茶店文化の先駆けともいうべき「ケルン」。

店主の井山多可志さんは20代の頃に上京し、当時流行していたロック喫茶で働いていました。その後、1976(昭和51)年の酒田大火をきっかけに地元へ戻り、以来この店で自家焙煎のコーヒーを提供し続けています。  ケルンといえば、スタンダードカクテル「雪国」が誕生した場所。考案したのは多可志さんの父で、創業者の計一さんです。もともと夜のBar営業は父、昼の喫茶を息子が担当し、完全分業で切り盛りしてきました。
父とは好みや考え方も正反対だったという多可志さん。「父はお店に来た人と喋るのが好きでしたが、私はどちらかというと苦手なタイプ」と話しますが、計一さんが亡くなってからは週末限定で夜のカウンターにも立つように。一杯のカクテルが父と息子をつなぎ、県内外から訪れるお客さんたちのためにシェイカーを振っています。

深煎りのコーヒーはあっさりとした飲みやすい口当たり。 テーブルや椅子、カウンターは1978年の移転オープン時から使用。40年以上もの間、お店の歴史を支えてきました。
「雪国」(900円)。グラスの中のミントチェリーと、ふちに飾られた砂糖が輝く美しいカクテル。 昔から変わらぬ熱風式の焙煎機で自家焙煎。扉を開けた瞬間、コーヒーの香りが広がります。

ケルン

住/酒田市中町2-4-20
電/0234-23-0128
営/10:30〜17:00 ※金・土曜のみ 10:30〜22:30
休/不定休
駐/有(3台)

現在は新住所に移転しております。ご注意ください。

住/山形県酒田市船場町1-7-45
電/0234-23-0128
営/10:00~17:00 ※金・土曜のみ19:00〜22:30も営業
休/不定休
駐/有(3台)


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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