SPECIAL 特集

また会いに行きたくなる 変わらず迎えてくれるから

喫茶白十字|あの人に会いに 名物マスター&ママ

掲載号:ZERO★23 2022年10月27日号

喫茶店の醍醐味といえば、個性豊かなマスターやママとのおしゃべり。
彼らに会いたくて、足繁く通う常連客も多数です。
その魅力的な人柄に惹かれ、何度でもお店を訪れたくなるはず。

喫茶白十字
since 1973

愛用のベンチに座って。その姿を見て娘のひろみさんが「この界隈のエリザベスって言われるのよ」と、こっそり教えてくれました。

「写真を撮られるの、あまり好きじゃないの」
と言いながら、カメラマンの指示に応えてくれる山崎惠子さん。

93歳で今なお現役の名物ママです。微笑みながらベンチに腰掛け佇む姿には、この街でひたむきに生きてきた芯の強さを感じます。50年前に夫が開いた「白十字」を受け継いだのは22年前。昼夜休むことなく営業を続けてきました。店のある通りは「旭銀座通り」と呼ばれて親しまれ、近くには現在の市役所、裁判所のほかに県庁(現:文翔館)もあり、官公庁街として大いににぎわっていました。多くの人が行きかい、午前中だけで100人ものお客さんが来ることもあったそう。

背もたれの低いベルベット素材の赤いソファーは、純喫茶のイメージそのもの。壁には娘さんの友人が描いた絵が飾られています。

当時と比べてめっきり人通りは少なくなりましたが、店の昭和な雰囲気が受け、メディアに取り上げられることもしばしば。惠子さんに会いに県内外からお客さんが訪ねてきます。「一度始めたことは投げ出したくないから」と、娘さんとともに今日も店に立ち続けています。

挽いたコーヒー豆は ドリップで 数年前まで、15分かけてバイクで通勤していたというアクティブな一面も。話をすればするほど魅力的な人柄が伝わってきます。
数年前まで、15分かけてバイクで通勤していたというアクティブな一面も。話をすればするほど魅力的な人柄が伝わってきます。 人気のランチメニュー「山形牛ステーキ丼」(サラダ、味噌汁、漬物、コーヒー付きで1,000円)。味付けはバター風味の醤油だれ。とっても やわらかいお肉!

喫茶白十字

住/山形市七日町2-7-15
電/023-622-7774
営/10:30〜18:30 ※ランチ11:45~14:00 ※土・日曜、祝日は13:00〜17:00
休/不定休
駐/無


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

TOPICSトピックス

RANKING!人気記事

Related!関連記事