1966年、世界で初めて「小型オーバーロックミシン」の開発に成功した株式会社鈴木製作所。『メイド・イン・ヤマガタ』を武器に、山形の地からミシン業界に革命を起こしてきました。業界のリーディングカンパニーとして、走り続けてきた裏には「世界中の人々に、喜びと夢と感動を届けたい」という社員一人ひとりの思いがあります。

世界と戦う技術力で
ミシン業界をけん引

　世界中に「山形ブランド」を発信し続けている鈴木製作所は、ミシン業界ではその名を知らない人はいない家庭用ロックミシン『ベビーロック』を開発した会社です。業界大手メーカーに先駆けて出願した特許件数は422件。そのうち277件が国際出願件数です。
　現在はロックミシンと、菓子や野菜・日用品などをフィルムで包む「横型ピロー包装機」の2本柱で事業を展開。いずれも山形を拠点に開発・設計から製造・販売までを一貫して行い、特許技術を活かしながら世界で戦うグローバル企業として業界をけん引し続けています。
　ロックミシンは、生地をカットした部分がほつれないように布の端を縫い止めていく、縁かがりミシンのこと。常に時代が求めるモノを追及する根底にあるのは創業時から変わらない『ものづくり』へのこだわりです。時代の流れで、大手ミシンメーカーが多角化経営に転換していく中で、地方の一企業を支えてきたのは、独創性のある高い技術力。空気の力で誰でも簡単に糸通しができる「ジェットエアスルーシステム」、ティッシュから厚い布まで、生地の厚さが変わっても調整いらずできれいに縫える「オートテンション」といった独自の開発は、企業の強さを物語っています。
　今後はさらに、受け継がれてきた技術力をベースに、新しい商品開発にも力を注いでいく考えです。現場の意見を積極的に取り入れる柔軟な風土の中で、あなたのアイデアが第二のベビーロックを誕生させることも夢ではありません。

働きやすい環境で
やる気を後押し

　「ものづくり」は「ひとづくり」。鈴木製作所では社員一人ひとりがスキルアップしていけるよう「働きやすく、働き甲斐のある職場づくり」を目指しています。月平均の時間外労働時間は8時間と少なく、また産休・育休制度が取得しやすいなど女性も働きやすい職場です。作業面や働き方について改善点を提案し合うグループ活動があり、自分たちで職場の環境を整えていこうと取り組んでいるのも同社ならでは。部署ごとに、必要な資格取得に向けて技能検定の受験指導を行い、合格者には技能手当を支給するなど社員の挑戦をしっかり後押し。さらには定期健康診断や予防接種の費用の負担、産業医による面談など健康増進にも力を入れています。
　お客さまの「あったらいいな！」を形にする鈴木製作所で、ものづくりに携わる新たな一歩を踏み出しませんか。

世界初の小型ロックミシン、オーバーロックMS-1型。2023年9月、国立科学博物館の重要科学技術史資料（未来技術遺産）第00348号に登録された。

【ロックミシン】 国内及び世界中のディーラーやユーザーから認められ、特に欧米では手作りの文化が盛んで、安定した需要と市場がある。

【横型ピロー包装機】 製品のもう一つの柱である包装機。ユーザーが使いやすい「ものづくり」へのこだわりが、この分野でも認められている。