掲載号:mamaid 2019年8月20日号
どんなに忙しくても自分のカラダについて、そして家族の健康に関心を持っておくのは大切です。
このページは医療や健康に関することをその道の専門家にわかりやすく教えてもらうコーナー。
女性として、母として知っておきたい基礎知識をおさえておきましょう。
2017年より、山形市では「産後ケア事業」がスタートしました。母子健康手帳と一緒にチラシを配布しておりますが、妊娠中から産後の生活を想像することはなかなか難しいもの。しかし、産後はまだママの身体が整っておらず、そこで無理をすると心と身体のバランスを崩してしまいがちです。そのため、早い時期からママと家族をサポートできるよう、妊娠中から産後ケア事業の相談を受け、産後スムーズに利用することが可能となっています(一部、妊娠中から利用できるサービスもあり)。利用条件をご覧になり、まずは母子保健課の母子保健コーディネーターまでお問い合わせください。
利用できるケアは、現在3つあります。1つ目は、「ショートステイ・デイケア」。指定された医療機関に宿泊または日帰りで、ママと赤ちゃんの健康状態のチェックや、授乳方法の指導、育児相談を受けることができます。産院が指定医療機関の場合、ベットに空きがあれば、退院直後からそのまま利用することも可能です。2つ目は、「乳房ケア」。医療機関や助産所に通所、または自宅まで助産師が訪問し、乳房ケアや授乳方法の相談を受けることができます。通常の料金よりもお得で、授乳に悩みのあるママにとても喜ばれているサービスです。3つ目は、「ママサポーター」。子育て経験のあるサポーターが自宅に訪問し、家事や育児のサポートをします(それぞれ利用料金や時間、利用上限があります)。
利用には、事前に山形市母子保健課へ利用申請が必要になります。申請書は、市のホームページからダウンロードできますので、こちらをぜひチェックしてみてください。
産後ケア事業がスタートして3年。制度を利用したママたちからは「不安な気持ちが軽くなり、心強かった」「母乳のことだけではなく、育児の相談にものってもらい、心も体も楽になった」「話し相手になってくれたり、赤ちゃんの抱っこを代わってもらったりして、うれしかった」「はじめての子育てで不安だったが、お世話の仕方を何度も教えてもらったので安心できた」という声が寄せられています。ご両親が県外であったり、介護と育児を両方抱えたり、パパの仕事が忙しくワンオペ育児になってしまったりと、子育ての事情は人それぞれです。お申し込みからサポート開始まで1週間ほどかかりますが、急ぎの場合には極力対応いたしますので、一度お電話でご相談ください。 |
2人目以降の出産の場合、「上の子の面倒はどうしよう?」「これまで通り、家事ができるのかな?」という不安がつきものです。そこで、子育て経験者によるママサポーターのサービスを利用してみませんか? 例えば、ママが赤ちゃんのお世話をしている間、自宅で遊び相手になったり、病院への付き添いや、保育園や幼稚園の送迎に同行することもできます。サポーターがひとりで赤ちゃんのお世話をしたり留守番をすることはできませんが、家事や育児の「もう1つの手」としてママをサポートいたしますので、ママが笑顔になる方法を一緒に探していきましょう。
山形市母子保健課母子保健第二係
保健師
荒井幹子さん
渋間美紀さん
住/山形市城南町1-1-1霞城セントラル3階
電/023-647-2280
開庁日時/火曜~日曜日 8:30~17:15(日曜、祝日、年末年始は休)
最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。