どう付きあう？子育て中の“イライラ”

健康Navi

掲載号：mamaid 2019年1月20日号

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どんなに忙しくても自分のカラダについて、そして家族の健康に関心を持っておくのは大切です。
このページは医療や健康に関することをその道の専門家にわかりやすく教えてもらうコーナー。
女性として、母として知っておきたい基礎知識をおさえておきましょう。

 

TOPIC 01　イライラして怒るママのこと、いやだよね？

友人と互いに子連れで食事に行ったときのこと。友人の娘さんは、食事よりも子ども同士で遊ぶことが楽しかったみたいで、なかなか食が進みませんでした。最初は優しく声をかけていた友人も、次第にイライラ。結局、最後は叱られて店を後にしたのですが、その帰り道、友人はこんなことを聞いたのだそうです。「イライラして怒るママって、いやだよね?」。すると娘さんは、「ママ、大好きだよ」と答えたそうです。たとえママが怒ったとしても、子どもはしっかりわかっています。ママが、遊んでくれること、ご飯を作ってくれること、隣で眠ってくれること。そして一緒に笑ってくれること。怒る場面は、子育て中の1ページ。だから、「イライラしてはいけない」と思い込みすぎなくてもOK。イライラは自然な感情ですし、自分の価値観に気がつくサインでもあります。無理に抑え過ぎず、上手に付き合っていきましょう。

 

TOPIC 02　はじめての子育てに戸惑った私を救ってくれた言葉

私も2歳の娘の子育て真っ最中。基本的にあまりイライラしませんが、それでも娘が赤ちゃんだった頃は、戸惑うことが多かったです。子育ては仕事と違って結果が見えにくいので、気がついたらけっこう自分を追いつめていました。その時に救われたのが、「部屋が汚いくらいで、子どもは死なない」という保健師さんの言葉。「ママになったから〇〇すべき」という考えにとらわれ過ぎていた自分にハッとさせられました。
　子どもは、思っている以上に頑丈なもの。それに、1日が無事に終わる、もうそれだけでママたちは十分に頑張っています。だからこそ、今以上に頑張ることよりも、ママ自身の気持ち（ゆっくり眠りたい、1人になりたいなど）を満たすことに目を向けてみませんか？ 確かに子育てにはお金がかかります。でも、時短につながる家電を揃えたり、リフレッシュのために託児サービスを利用することで気持ちに余裕ができるなら、自分が笑顔になるための時間をお金で買うという選択も時には必要ですよ。「いま社会経済を回しているのは私よ」と堂々と胸を張っちゃいましょう（笑）。

 

TOPIC 03　ママの素直な気持ちを伝えてみましょう

例えば、夜ご飯の後片付けで忙しい時間。スマホに夢中のパパと、おもちゃを出しっぱなしにして遊ぶ子どもたち。こんな時、ついイライラして強い口調になってしまいませんか？ 怒りをそのまま伝えても、なかなか相手には伝わりにくいもの。イライラの奥には、「自分だけが頑張っている」「誰も褒めてくれない」という寂しい気持ちが隠れているものです。そんな時は、ママが感じている素直な気持ちを、「I（わたし）メッセージ」を使って伝えてみましょう。気持ちが伝わるコミュニケーションができると、心地よく毎日を過ごすことができ、イライラする時間も徐々に短くなっていきますよ。

 

TOPIC 04　大切なのは「いま」

また、未来への不安や過去への後悔がイライラの原因になることもあります。そこで、「いま」の気持ちや身体の感覚に集中する“マインドフルネス”を、日常生活に取り入れてみませんか? やり方はとても簡単。「いまやっていることに集中する」たったこれだけです。例えば、右利きの人が左手で歯磨きをする。いつもと違うことをすることで、目の前のことに集中し、自然と気持ちが静かになっていきますよ。もちろん上手くできなくてもOK。ママ自身の心が穏やかになる方法を見つけて、イライラと上手に付きあっていきましょう。

 

アドバイスいただいたのは… コーチング・メンタルヘルス研修 Present Time 代表 塩野 貴美 先生 詳しい活動内容などは、presenttime.jp.net

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