新庄城跡のある最上公園のすぐ脇に店を構えるマルシャン北欧。社長の伊藤豊さんは、「父は菓子の卸問屋をしていましたが、それだけでは将来的な不安もありました。そこで、当時はまだ少なかったインストアベーカリーをオープンするために、新潟県長岡市のパン屋『マルシャン』に修行に行きました」と創業当時を振り返ります。修行先のパン屋の名前をもらい「マルシャン北欧」と名付け、新庄駅前にオープンしたのが35年前。現在の場所には19年前に移転しました。

毎朝、伊藤さんを中心に、奥さんや次男、従業員がパンをつくります。「奥さんは調理パンやサンドイッチ担当」など、それぞれに役割が決まり、手際よく多種多様なパンがつくられていくのです。マルシャン北欧のパンは、店舗のほかにも高校や病院、新庄駅隣接のゆめりあ内にある「もがみ物産館」でも販売し、好評を博しています。また、ネット通販も展開。県外からも気軽に購入可能です。

伊藤さんの長男と三男も、東根市にパン屋とイタリアン&カフェを営業中。新庄市を拠点に、さまざまな形で、マルシャン北欧の味が市内外へと広がっていきます。

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