地元民が選ぶ山形県ラーメン人気店【30選】ランキング付き
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掲載号:ヨミウリウェイ 2019年6月10日号
昔からあった、自然との暮らし。
その智恵をひきつぎ、山のものを暮らしの中へ。
手さげやかご、小物が並ぶkegoya2階のギャラリー。
手を動かして自然とのゆたかな暮らし
幾多の雑誌に掲載されている熊谷茜さんは東京生まれ。「自然に関わる仕事がしたい」と飯豊町の森林体験施設で木工クラフトを教えはじめます。
地元のおじいさん、おばあさんと交流を深め、材料のスゲを水田の隣りで育成し、花笠踊りに欠かせないスゲ笠をつくったり、マタタビでざるなどの生活用品をつくる中津川の方たちに心を動かされ、自分でもかごをつくり始めます。材料となるあけびのつるは地元の方が、くるみの樹皮は林業に携わる夫の悟さんが採取。それを近所のおばあさんたちと加工します。
茜さんのかごは材料を整えすぎず、木型も使わず、植物たちが自由にかごになったよう。素朴でおおらかで、美しい。茜さんのかごは他にはない存在感で多くのファンを惹きつけます。けごやとは納屋や作業小屋の「木小屋」のこと。古い木小屋を自分たちで移築し、作業場兼アトリエとしました。昨年からはオープンデーを設け見学を受け付けています。自然とのゆたかな暮らし方を、かごを通して伝えてくれる茜さんに会いに行ってみませんか。
ピッチャーの持ち手、あけびのランチョンマットなど、テーブルの上にも自然の材料が。小屋全体の質感にもあっています。 | 自家製小麦でつくったタルト。今日はいただいた甘夏を使って。 |
熊谷茜さん。 | あけびで装飾した鏡(ギャラリーの一部)、のぞく度に、自分が豊かになるよう。 |
保存中のくるみの皮。 | あそび心あふれる自然素材のシャンデリア。 |
くるみの外皮の質感を残したかご。 |
淡路結びを中央に配した、あけびの手さげ。
ここにあるのは毎日の生活に使えるものばかり
工芸作家としてのはじまりはカルチャー教室だという落合さん。夫の転勤先の札幌で、軽い気持ちで始めたそうです。様々な手法を学び、やがて師範の資格を取得。手さげやかごに留まらず、生活用品や独創的な花器など、多様な作品を手掛け、91年には日本現代工芸美術展に入選。パリでも個展を行い、花かごなどの大作は県内外の温泉旅館などに多く飾られています。
03年に作品展示と創作の場となる「ギャラリーかご」をオープン。あけびやくるみ、竹など、それぞれの素材と語らいながら、技法を決めるそう。「山形県は自然素材が豊か。その豊かさをオリジナル作品を通して発信していきたい」と話してくださいました。ギャラリーには県外からのファンも多く通っており、体験教室も人気。
ワインの地・上山にちなんでつくったワインバスケット、乱れ編みの丸かごには野菜を。オーバルの乱れ編みのライフバスケットにはパンを入れて。あけびのおしぼり置きとコースター。 | 花かごやバスケット、ショルダーバックなどが展示されたギャラリー。 |
落合なおさん。 | 素材の色合い、編み具合に風情のあるあけびの手さげ。素編みと乱れ編み。使い込むほどにツヤが増してきます。 |
最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。
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