緑町アパートがカラフル・ビルに！DIYレンタルスペースもオープン

直して住もうよ　living design イイドレVol.3

2020年9月16日、足場と囲いが外され、緑町アパートが新しくなった姿を表しました。緑、黄色、ピンクと塗り分けられ、1階の柱は白。目立ちすぎず、周囲の景色にとけ込みながら、新築のビルにはないおしゃれな雰囲気があります。

木材加工・塗装・黒須・タイル、何かを作って持って帰れる
DIYレンタルルーム

キュイイ~ン！緑町アパートの1階東側、DIYレンタルルームでは電動工具の音がしています。オープンから2番目のお客様はご家族3人。新居への入居前に、廃材などを利用してハムスターの家と、わんちゃん用サークルを制作しています。

トリマの使い方をレクチャー

電動工具は7種類。丸ノコ、さまざまな形状の面取りができるトリマ、木材などを研磨するサンダーなどがあり、スタッフに使い方を聞きながら、作業を行うことができます。

使い方がわかってくると、どんどん作業が進みます。

ハムスターが使いやすいよう板のカドを取ります。

DIY人気が高まり、都市部などに出来ているDIYのレンタルルーム。緑町アパートにあるここは電動工具が使え、木材・塗料・ガラスを切る（裁断する）などができ、利用料は1時間990円（要事前予約）。どんな材料を持ち込んでもOKです。しかも田久保さんが解体作業で引き下げてきた材料を使ってもいいという、ごほうび付き（一部有料あり）。見学はいつでもご自由にどうぞ。

この材料が使えます（一部有料）。

この部屋を見渡してみると、古くておもしろいものがたくさんあります。天井はもともとの野縁を残し、パイプなどもあえて見せています。壁には欄間から外された組子細工が飾られ、まるでアート作品のようです。大きなテーブルは蔵の扉。古いそろばんや鍵、陶器でできたヒューズボックス、根付、食器などがディスプレイされ、唯一無二のものです。

DIYレンタルルーム全体	もともとの野縁を残し、ライトを設置。
欄間に使われていた組子細工	蔵戸を利用したテーブル

緑町アパート　補修後の感想を聞いてみました

オーナーの原さん：

建築当時は、県庁から山形師範学校（山形大学教育学部の前身）が一本道で結ばれ、山形県の文教地区として人気があったそうで、空き部屋が出るのを、みなさん待ったそうです。

私もここに住みましたが、歩いて「街中に10分、河原に10分」なんです。利便性が良くて自然環境にも恵まれています。

ですが賃貸としては人気のある新築物件にはかないません。鉄筋コンクリートは淡い色にすると汚れが目立つから、リフォームするなら濃い色にしたいと考えていましたが、緑色を選んだ田久保さんのチョイスが良かった。色々な見方はあると思いますが、海外に行ったことのある方からは「イタリアの街みたいでかわいい」と言ってもらいました。出来上がりに満足しています。

外壁塗装には、旧山形師範学校（国重要文化財）と木々の色を採用