不妊で悩んだらどうする？タイミングや治療のことを教えて！

身体のこと健康のことおしえてクリニックVol.1

掲載号：ZERO★23 2024年10月27日号

おしえてクリニック ZERO☆23

だれでも気になる健康のこと。
身体の不安や、健康の悩みがある場合は専門家に相談するのが解消への近道。暮らしに役立つ、正しいヘルスケアの知識を街の先生に教えてもらいました。

Q1.なかなか授からない場合、
　　どのようなタイミングで受診したらいいですか？

A.年齢や状況に応じて受診のタイミングを検討しましょう　

一般的には、35歳未満の方は約1年間、35歳以上の方は半年ほど妊活しても結果が出ない場合、月経周期異常や婦人科疾患（子宮内膜症など）を抱える際にはもっと早めに、不妊を専門とするクリニックで相談しましょう。ヒトはもともと妊娠しにくい動物で、1回の排卵周期で妊娠成立するカップルは、適切に性交渉があっても全体の2割程度です。妊活を繰り返すことで、妊活開始から半年程度で多くのカップルは妊娠成立しますが、それ以降の妊娠率は低迷し始めます。年齢上昇や、排卵障害などの不妊原因があると、妊活から卒業出来る割合も低下します。忙しい生活の中で、大事な家族計画を後回しにして苦労することのないように、まずは相談してみることから始めてみましょう。

Q2.不妊を解消するための心構えを教えてください。

A.心と身体の健康を意識してご夫婦で支え合いましょう　

妊活にはご夫婦の健康がとても重要です。妊娠から出産までに問題を起こすような健康の問題がないか、意識してみましょう。バランスの良い食事を摂り適切な体重管理を意識するなど、忙しい日常の中でも、妊娠しやすい体づくりの実践は大切です。また、時には長期的な取り組みが必要となる場合もあります。ご夫婦お二人が同じゴールに向かって歩むために、一喜一憂せず、お互いを支え合うことが大切です。

Q3. 治療はどのように進めるのでしょうか？

A.お二人に合わせた治療計画を立てて治療にのぞみます

まずは夫婦共に基本的な検査を行い、それをもとに治療計画を作成し治療にのぞみます。治療では、タイミング法や人工授精による一般不妊治療や、生殖補助医療(体外受精・顕微授精・胚移植など)をご夫婦に合わせて、負担が少なく効果を期待できる方法から実施します。私たちのクリニックでは、医師、看護師、胚培養士、管理栄養士、不妊カウンセラーが、チームを組んで治療に取り組み、お二人に寄り添って妊活卒業に向かってサポートを行います。

医院名医療法人社団三圭会　
山形大手町ARTクリニック川越医院
川越淳院長　
山形市生まれ。山形大学医学部医学科卒業。山形大学大学院医学系研究科医学専攻修了。山形大学医学部附属病院、県立河北病院で初期研修。ベイラー医科大学（アメリカ合衆国）分子細胞生物学分野にてポスドク研究員、インストラクター。山形大学医学部附属病院産婦人科学教室にて助教・講師。上記を経て川越医院院長就任。

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