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温泉街の歴史とともに育んできた食堂

温泉街の歴史とともに育んできた食堂

天丼 1400 yen
さまざまな旬の野菜と白身魚、エビの天ぷら。この日はふきのとうの天ぷらも。
うまさのベースは創業当時から変わらない特製醤油ダレ。

創業から105年、東根温泉街のど真ん中で歴史を育んできた食堂。

東根温泉の開湯は明治43(1910)年。初代夫妻が、温泉街に水道や電気を通すために集まってきた作業員に食事をごちそうしていたことから「食堂」と呼ばれるようになり、昭和初期に山下食堂として店を構えました。その当時、東根温泉には20数軒の旅館が立ち並び、多い時は日に200~300食の出前をしていたとか。「温泉旅館に食わせてもらってきたんだ」と話す5代目店主の根っこには、地域への恩返しがあります。

長年営んでいると、お客さんから昔話を聞く機会も。「昭和8年頃、一家で提灯を持って温泉街の神社の境内でやっていたサーカスを見に来た覚えがあるんだよね。サーカスを見た後に温泉に入り、ここで中華そばを食べて。何よりの贅沢だった」。そうした話を聞くたびに店主は「温泉街の歴史を伝えていかなければ」という思いを強くするそうです。食堂の歴史は東根温泉の歴史そのもの。「店を続けてこられたのは周りのおかげ。育ててもらった東根温泉にお客さんが来てくれるよう一緒に盛り上げていきたい」と話す言葉の端々から、地域の要として店を守り続けなければという責任感が伝わってきます。

5代目の山下欽也さんと由美さん夫妻。厨台は男性、釜担当は女性というのが創業当時から受け継がれたルールだそう。由美さんも義母に教えを受けながら釜を守ってきました。地域愛にあふれたお店です。

初代を囲んで撮った 懐かしの一枚
山下食堂
住/東根市温泉町2-2-1
電/0237-42-0027
営/11:00〜14:30 18:00〜22:00
休/木曜
駐/有

最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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