地元民が選ぶ山形県ラーメン人気店【30選】ランキング付き
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掲載号:ヨミウリウェイ 2018年11月10日号
東北地方の温泉場で生まれたというこけし。
現在は東北6県に11の伝統こけしの系統があり、そのうちの主に3つが山形県内に残っています。
その中の蔵王系のこけし工人となったのが、梅木直美さんです。
こけしの実演やイベント情報をブログなどで発信しています。
江戸時代、山間部では木材を切り出してお椀などの生活用品を製造していました。その端材を利用し、子どもの玩具やみやげ物として、こけしは誕生したのです。こけしに使われる主な色は赤・緑・黄の3色と墨。「こけしには必ず赤を使います。赤は魔除けの色。こけしで遊んでいる子どもを守って欲しいという願いが込められていたのではないかと思います」と教えてくれました。
直美さんの父親はこけし工人の梅木修一さん。直美さん自身は後を継ぐつもりはなかったそうですが、修一さんのファンから「直美さんに作品をつくって欲しい」と依頼があり、悩んだ末、こけしの頭と胴体への描彩(びょうさい)を行うようになりました。その後はお客さんの前での実演を行うようになり、2013年からはろくろでの木地を挽く修行をはじめたのです。
直美さんは基本の色にはない青やピンクを用い、こけしの背中に羽を描いた天使や、猫のこけしなども制作するように。「変わったこけしをつくるのは、こけしに興味を持つ方が増えてくれればいいと思うから。こけしの内側、つくる過程を発信していきたくて、ブログやFB、インスタグラムなどで自分だけでなく、他の工人の実演を紹介したりするようになりました」。
「こけしにはひとりの工人の作品を集めたり、親子の工人の作品を集めたり、いろんな系統のものを集めたりと、その方ならではの楽しみ方があります。こけしは一時ブームが下火になりましたが、最近は『こけし女子』、『こけ女』と呼ばれる若い女性たちから支持されるようになりました。こけしには若い方たちを癒す力があるのだと思います。こけしが好きになると古いもの、良いものに目が向くようになりますから、私の作品がそのきっかけになれたら嬉しいです」と直美さん。
直美さんならではのこけしたち。青とピンクを使ったもの、キメラ猫、天使こけし | ろくろを回して描彩を行い、ふわりとした色付けができるようになりました。 | 来年で90歳になる父修一さん、愛猫チビと。 |
最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。
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