SPECIAL 特集

全日本プロレスが17年ぶりに庄内で開催!
世界最強タッグ決定リーグ戦2024

Interview.本田竜輝選手


ジャイアント馬場さんの創業以来「明るく、楽しく、激しく」をモットーに、熱き闘いを繰り広げている全日本プロレス。11月9日からは冬の風物詩である「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」が開幕します。Aブロック、Bブロックそれぞれ7チームに分かれ、12月8日の優勝決定戦までリーグ戦を展開。11月17日には、17年ぶりに庄内の鶴岡市藤島体育館で大会が行われます。そのPRのため、本田竜輝選手が山形に! 鶴岡大会の見どころ、レスラーになったきっかけや練習生時代のエピソードも語ってもらいました。


─「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」が11月9日から開幕します。本田選手は、同じユニットELPIDA(エルピーダ)の綾部蓮選手とタッグを組んで、Bブロックで出場。意気込みを教えてください。

僕たちのタッグは、この間の王道トーナメントで綾部蓮が優勝、僕が準優勝だった実績があるので自信は十分です。タッグリーグはシングルマッチと違って2人で協力する試合ですが、先日の北海道シリーズでもお互いの絆や連携が抜群だと確信しました。必ず優勝します。

※王道トーナメント…階級を問わず、己の強さを競い合う、全日本プロレスを代表する無差別級トーナメント戦。団体、階級を問わず、試合は無制限1本勝負で激しい戦いが行われる

─同じBブロックの中で気になるチームはありますか?

先日の北海道シリーズで3冠王者になったデイビーボーイ・スミスJr.と宮原健斗組ですね。スミスは経験値がすごいので、しっかり作戦を練らないといけないなと思っています。もう1チームは、諏訪魔&鈴木秀樹組。2人はいつもバカバカ言い合っているけど、あれは絶対にビジネスバカですよ。相手を油断させる戦略なんじゃないかって。

─山形での大会は11月17日、鶴岡市藤島体育館で行われます。対戦相手はサイラス選手&ハートリー・ジャクソン選手です。作戦はありますか?

もちろん、ありますよ。あの2人は体が大きいからパワーはあるだろうけど、スタミナがないと思うんですよね。だからたくさん動かして、疲れさせる作戦です。真っ向勝負では僕たちに勝ち目はないので、頭を使って勝ちに行きます。

─相手のチームワークに関してはどうですか?

外国人選手はわりと個人プレーが多い印象だけど、 2人はお互いに協力し合っていますね。そういう意味でも手強い相手です。

─Aブロックには、同じユニットのライジングHAYATO選手と安齊勇馬選手のタッグチームもいます。最終的には、決勝戦で同門対決をしたいという気持ちも?

もちろんです。一番の理想はそれですよね。ライジングHAYATOと安齊は、アジアタッグチャンピオンなので実力はありますから。やっぱり同じユニット同士で決勝戦を行うのが自分たちの目標です。

─本田選手がプロレスラーになろうと思ったきっかけを教えてください。

僕が中学生の頃、担任の先生がプロレス好きだったんです。それで学校の卒業生にプロレスラーがいることを教えてもらい、プロレスを知ってハマるようになりました。僕は小学校、中学校と卓球部に所属していて、自分で言うのもなんですが、けっこう強かったんですよ。東京でトップの選手までいき、卓球で高校に進学することが決まっていたけどレスリングに転向しました。

─アマチュアレスリングではインターハイや国体にも出場されたとか。すごいですよね。

高校はレスリングの強豪校だったので努力して、頑張りました。体重も高校3年間で30キロぐらい増えましたし、周りも強かったので人一倍努力しましたね。

─そして高校卒業後の2018年にプロレス団体のWRESTLE-1 (レッスルワン)に入団します。
※WRESTLE-1は2020年4月1日の東京・後楽園ホール大会で無期限の活動休止

実はレスリングで大学に行くことも決まっていたんです。だけど、たまたま高校の先輩に全日本プロレスの芦野(祥太郎)選手がいて。当時、芦野選手はWRESTLE-1 に所属していて、部活の練習を見に来ていたんです。そのときにプロレスが好きで身長の高い10代を探していたようで、僕がスカウトされました。それがWRESTLE-1 に入るきっかけです。

─所属していた団体が2020年に活動を休止し、本田選手は全日本プロレスへのフリー参戦を経て、2021年1月に入団しました。現在の全日本プロレスは若手選手の活躍が目立ち、観客の盛り上がりもすごいですよね。今の状況をどのように見ていますか?

全日本プロレスの景色が変わりましたよね。僕が入団してから選手も入れ替わったし、今は同世代の活躍が刺激になり、僕も絶対に負けられないという気持ちでやっています。

─プロレスラーになって大変だったことはありますか?

レスラーになるまでの練習生時代って、外出禁止なんですよ。でも僕は真面目じゃないし、本当に頭のネジが外れているほうなので、先輩の目を盗んで、練習生時代から外出して友達と遊びに行ったりしていました(笑)。もちろん練習はきつかったですけど、全然苦ではなかったんですよね。外出していたんで(笑)。

─真面目な練習生ではなかったんですね。

全日本プロレスの練習は、以前いた団体よりも内容が何倍も厳しかったんですよ。若手のうちは試合会場でも練習があったりして。で、プッシュアップバー(腕立て伏せ用の台)というのがあるんですけど、僕、隠したりしていましたもん(笑)。

─どういうことですか?

プッシュアップバーがなければ、練習しなくていいんだって思って(笑)。会場に着いたあと、隠しに行ったりして。

─ずるがしこいことに頭が働くんですね(笑)。

あとはトイレからずっと出ないとか。もういないものだと思ってくれればいいかなとか。

─本田選手の自由な発想が、反則カウントや勝利後に踊るホンダンスといった型にはまらないパフォーマンスにも表れているような気がします。観客も一緒になって「1、2、3、4(ワン、ツー、スリー、フォー)」と数える、反則カウントはどのように生まれたのでしょうか?

反則カウントは対戦相手をあおるムーブです。反則しようと思ったときに、気づいたら「1、2、3、4」と言っていました。そのときはお客さんの声援が解禁になっていなかったので、自分1人で言っているんですよね。

※反則カウント…相手に反則行為をし、レフェリーが5カウントを数えると反則負けとなる

─けっこう前からやっていたんですね?

コロナ禍のときでした。声援が解禁になってからはお客さんも一緒にカウントしてくれるようになり、今ではだいぶ定着してきましたね。もっと全国に広めたいです。

─本田選手をはじめ、ELPIDAに所属しているみなさんは20代で同年代です。今回のタッグリーグでは2人ずつに分かれて出場します。それぞれが仲間ではあるけれど、やはり個人ではいいライバルですか?

そうですね。若い同年代といっても、みんながトップ選手なので。試合のときはそれぞれを意識して高め合い、お互いに絶対に負けられないと思ってやっています。

─4人はプライベートでも仲がいいんですか?

巡業中は4人でお酒を飲みに行ったりしますね。この間の北海道シリーズでも一緒に食事をしました。

─お酒はけっこう飲まれますか?

団体の中では僕が一番飲むと思います。

─みなさんでお酒を飲んでいるときはどんな話を? 試合の反省会とか?

いや、試合の話はしないですね。何の話をしているかな? たぶん日常のちょっとした話ですかね。

─プロレス初心者の方に、楽しむためのアドバイスをいただけますか?

プロレスは格闘技と違って受け身の美学があり、痛みなどの感情を表情や動きで表現します。そういった選手の表情や動きに注目するのもいいし、僕の反則カウントを一緒に楽しんでもいいと思います。また全日本プロレスは日本一デカい選手たちが集まっている団体で、その迫力も日本一です。大きい選手がぶつかり合うシーンはとくに見てほしいです。

─最後に山形の方々にメッセージをお願いします。

山形のみなさん、17年ぶりに庄内で全日本プロレスの大会をやります。プロレスを知っていても知らなくても、楽しめるのがプロレスです。そして今のプロレスはかっこいいです。「明るく、楽しく、激しく」試合をするので、ぜひ来てください!

本田竜輝
PROFILE:ほんだりゅうき。
2000年2月11日生まれ、東京都町田市出身。身長180cm、体重100kg。
高校卒業後、WRESTLE-1 に入団し、2018年9月2日の横浜文化体育館大会でデビュー。
2019年9月より全日本プロレスに参戦。2021年1月2日後楽園ホール大会で入団発表。

【公式SNS】
X(旧Twitter):@honda08125
Instagram:@ryuki236369

全日本プロレス
世界最強タッグ決定リーグ戦2024
■日時11月17日(日)開場16:00、開始17:00
■会場/鶴岡市藤島体育館(鶴岡市藤の花1-1-1)
■料金/プレミアムシート12,000円、特別リングサイド8,000円、リングサイド6,000円、指定席4,000円
■プレイガイド/チケットぴあ(Pコード594-010)、ローソンチケット(Lコード37911)、
イープラス
■お問い合わせ/オールジャパン・プロレスリング株式会社  TEL:03-3831-3075

全日本プロレス HP

 


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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