銀山温泉の名は、かつて江戸時代初期の大銀山として栄えた
#秋の湯まち散歩 #ZERO☆23 #尾花沢市
掲載号:ZERO☆23 2020年10月27日号
花々が咲き誇る春、可憐なバラたちが競演する初夏と秋。そして雪の舞う、冬。一年を通して輝く庭のあるカフェ。ここで焼きたてのパンケーキを食べるのは、多くの女性たちの憧れです。
子どもの頃から兄弟にお菓子を焼いていたというオーナーの山川まどかさん。家で食べるスイーツは毎日食べてもあきないものがいい。一番おいしいのはシンプルなものと、感じていました。中学・高校では手づくりお菓子を学校で食べてもらい、喜んでくれる友だちの顔を見るのが好きだったとか。「当時からカフェを開きたいと話していたようで、カフェオープンを知らせると、『あなたなら、やると思ってた』と言われたんです」と教えてくれました。
ミツバチガーデンカフェのスイーツはパンケーキ、チェリーパイ、スコーン。いずれも材料を合わせて焼くという、シンプルなものです。カフェの主役となったパンケーキは主材料となる小麦粉で大いに悩み、何度も試作を繰り返しました。そして北海道産の小麦粉に、フィナンシェなどに使われるアーモンドプードル、有機きび砂糖を加え、香ばしく仕上がる現在のものに。
オーダーを受けてから生地をつくり、丁寧に焼くこと10分。きめ細やかで、しっとりふわふわのパンケーキが運ばれてきます。メープルシロップと生クリームという相棒を得て、小食の方でもぺろりと1枚を食べきってしまいます。「パンケーキはさめるとふわふわ感がなくなるから、温かいフライパンにのせて食べてもらうことにしました。絵本の『しろくまちゃんのパンケーキ』の影響があるかもしれません」と、まどかさん。その大好きな絵本は、今も店内の本棚に置いてあります。
広い庭の手入れをするのは夫の泰広さん。「男性って、女性よりかわいい庭が好きみたいです」と笑顔で話してくれました。可憐さと野趣がとけあったイングリッシュガーデンで、お天気がよければ11月でも外のテーブルでパンケーキを食べられます。現在も土・日曜は混み合いますが、平日はゆっくりできるそうです。
ダッチオーブンパンケーキ(メープルシロップ、生クリーム付き)750円、ホットチョコレート はちみつシナモン味550円。
プレーンのパンケーキのほかに、さまざまなバリエーションがあります。キャラメルティラミスパンケーキは秋の定番メニュー。
「パンケーキを焼くのに、一番難しいのはひっくり返すこと」とまどかさん。
自然の色になじむアースブラウンの建物と、秋の庭。隣にある庭園喫茶 錦では、日本庭園と和風パンケーキが楽しめます。
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