SPECIAL 特集

ガレット・デ・ロワのようなエンターテインメントを

梅花堂パティシエ 佐藤恵里香さん・佐藤大樹さん

掲載号:ZERO★23 2021年1月27日号

佐藤恵里香さん:レコールバンタン製菓学専門学校卒業。東京の製菓店に勤務後、梅花堂にてパティシエを務める。
佐藤大樹さん:東京の洋菓子店に勤務後、フランスのレストランにて研修。2019年秋から梅花堂社長。

お菓子とともに愛されてきた梅花堂。
後を継いだのは四人兄弟の一番上の大樹さんと、一番下の妹・恵里香さん

兄の大樹さんは高校卒業後、東京の洋菓子店で働き、パリのレストランなどで経験を積みます。小さい頃から店の厨房に立ち、菓子づくりを手伝ってきた恵里香さんは製菓学校に通い、東京の製菓店へ就職。二人は2018年に梅花堂をリニューアルオープン。大樹さんは店内をレトロモダンにし、長く愛されてきたお菓子を少しだけ今風の雰囲気にブラッシュアップさせました。恵里香さんはパティシエとして繊細な生菓子の製造、接客、ラッピングなどを担当しています。

ショコラロワイヤル399円、タルトフレーズ421円、キャラメルラフランス410円など。

店内には引き菓子としても人気の「おいしん棒」などの焼き菓子が充実し、大きなショーケースにたくさんの美しいケーキが並ぶ評判の店になりました。

2019年秋、大樹さんは梅花堂の代表に就任。

昨年、コロナ禍の中ですが二人にはうれしい出来事がありました。大樹さんは目標としてきた元美さんの最盛期の売り上げを超えることができたのです。「福島や仙台から訪れてくださる方もいるし、米沢、置賜にはまだまだ元気があると実感しています。自分が体験してきた、食の新しい体験と一緒に、洋菓子の魅力を伝えていきたい」と話します。恵里香さんは昨年10月、初めての子どもを出産。今は育児に忙しい毎日ですが、お店をサポートしながら、春にはパティシエに復帰予定です。

ガレット・デ・ロワ。何層にも重ねられたパイ生地の下に特別なクリーム。

今回撮影用につくってくれたガレット・デ・ロワは、フランスの公現祭に食べられるもので、中にはフェーブという陶器が1つ隠されています。切り分けて食べ、その陶器が入っていれば、紙製の王冠を頭にかぶり、祝ってもらえるというお菓子です。「うちは陶器ではなくクルミ入り。パイ生地づくりに3日かかりますが、フランス修業中に食べた、あの楽しさをみなさんに体験して欲しくて」。正月に限定販売したのはイチゴを飾ったダルマのホールケーキ。デコレーション用のチョコペンが入っていて、カットする前にチョコレートでダルマに目を入れるという縁起もの。二人がこれからどんなお菓子をつくっていくのか楽しみです。

梅花堂
住/米沢市本町3-1-18 
電/0238-23-1964
営/8:00〜19:00
休/水曜(月1回)
駐/有

 


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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