つくり手が変われば、味が違ってくるのもキムチの魅力

キムチで世界とつながろう｜日韓ひろば

掲載号：ZERO★23 2022年5月27日号

今、気になる韓国ごはんとスイーツ韓国グルメ ZERO☆23 戸沢村

ジャージャン麺 800円
黒味噌を使った濃厚な肉味噌を、ゆで上げた麺にかけたもの。韓国における国民食ともいわれて、専用の味噌が開発されています。麺と肉味噌をよく絡ませてどうぞ。

戸沢村で韓国料理店を営む
大友淳浩（スンホ）さん。
その味を求め、県外からも多くのファンが訪れます。キムチづくりも教えていて、
自分好みにつくれると人気があります。

90年代のソウルは土曜の午前中は働き、
午後から山や川など、自然の中へ行くというライフスタイル。

自然が大好きだった淳浩さんは1990年、ソウル近郊から戸沢村へ嫁いできました。「すごい自然の中に来たな。自然がいっぱいで、空気まで甘いみたい。すごくキレイ」と感じたそうです。　翌年には子どもができて忙しくなり、夫も仕事で忙しく、同じ年齢の人と話がしたいと思うように。これからも村で暮らすためにと考えたのがキムチ教室だったそうです。「韓国は発酵食品を使った料理。食べると、体にすーっと落ちる。つくるとみんなが、おいしい、おいしいと言ってくれた」と淳浩さん。

現在は草の根交流がしたいと「日韓ひろば」で韓国の家庭料理を提供し、キムチづくり体験を受け入れています。お客さんは日本人のほか、フィリピン、韓国など、海外からお嫁に来た人たち。淳浩さんは「私の料理に人が集まってくれる。そこでみんなで心をオープンにして話すのが楽しい。キムチは4組つくれば4組とも味が違う。手が変われば味が変わるの。おもしろいでしょ？」と笑顔で語ってくれました。韓国からやってきた彼女たちが、キムチ文化を広げてくれています。

イカ炒め定食 1,000円