天童温泉街にある屋台村を巡る、楽しい夜《後編》

と横丁でハシゴ酒｜夏と酒場と夜ごはん- SAKABA GOURMET –

掲載号：ZERO★23 2023年7月27日号

• 夏と酒場と夜ごはん- SAKABA GOURMET -ZERO☆23天童市

2020年、天童温泉街にオープンした屋台村「と横丁」には、個性豊かな8店舗が集います。
おいしい料理の匂いと笑い声に包まれて、楽しい夜が始まる予感。

欧州酒場 ESCONDITE

種類豊富な小皿料理が楽しめる本格スペインバル

天童温泉街にあったスペインバルが昨年4月、と横丁に移転オープンしました。店内に入ると、目を引くのがカウンターの真ん中に置かれた大きな生ハムの原木。お客さんの約8割が注文するという生ハムは、やわらかい食感と塩味が特徴で、ワインやビールによく合います。ワイン（グラス600円〜）は常時40種類。メニューも約50種類ほどあるので、迷ったらタパス盛り合わせを注文してみて。

生ハムやサラミ、マリネなどのタパス盛り合わせ（1,000円）。日ごとに内容が変わるので、リピートする常連客も多いんだとか。

スペイン語で“爪楊枝”や“串”を意味するピンチョス（1つ250円）。ひと口で食べやすく、ハシゴ酒のお供にぴったり。

注文が入ってからスライスする、スペイン産生ハム・ハモンセラーノ（M・600円）。ほどよい塩気と燻製の風味でワインが進みます。

山形の旬とおばんざい ござった

心温まる料理と居心地のよいアットホームな空間

と横丁南側に昨年4月、新たにおばんざいのお店ができました。店主をぐるりと囲むカウンターに並ぶのは、山形の旬の食材を使ったおばんざいや、心温まる郷土料理の数々。芋煮や玉こんにゃく、さらにはA5ランクの山形牛の朴葉焼きなど、山形ならではの味を求め、県外のお客さんも数多く訪れます。日本酒は小瓶で提供するのが“ござった” 流。日ごとに異なる5〜6種類の地酒を楽しめます。

山形を代表する郷土料理・いも煮（700円）は、県外のお客さんからも大人気。村山地方で親しまれている、甘めの醤油味です。

夏の定番だし奴（600円）。ござったでは、オールシーズン注文できます。店で仕込む手づくり豆腐のおいしさを味わってみて。

おばんざいの内容は日替わりです。この日は「豚タン元と夏野菜炒め」「海老塩焼」など、彩り豊かな惣菜が並びます。

こちら天童市天童温泉街 もり達出張所

ハイボールと相性抜群。人気定食屋の名物唐揚げ

山形県内と仙台市内合わせて5店舗を構える大盛り定食屋「もり達」が営み、「こち達」の愛称で親しまれている居酒屋。もり達名物・唐揚げをはじめ、おでんやもつ煮込みなど豊富なメニューがそろいます。なかでも常連客の中で好評なのが、馬刺しや週末限定のレバテキなど。店主が直接買い付けを行い、新鮮な状態で提供しています。定食屋とは、ひと味異なる居酒屋メニューを堪能して。

白鷹産の馬刺し（990円）は低カロリー低脂質な赤身肉。生姜とネギを包んで、ごま油と塩の特製だれをつけて召し上がれ。

2種のチーズソースがかかった、もり達名物のダブルチーズ唐揚げ。トッピングは明太マヨやスイートチリもあり（各550円）。

おでん各種220円〜。お得な全種盛り合わせ（しみしみ大根、玉子、自家製厚揚げ、ソーセージ、牛スジ串）は1,056円。

やきとり くし童

山形の地酒とともに味わう、香り高い本格炭火焼き鳥

炭火の香りが横丁内に漂い、思わず足を止めてしまう人も多い「やきとり くし童」。鶏や豚、地場野菜など、手作業で丁寧に仕込んだ串を、備長炭でじっくり焼き上げます。串は1本ずつ注文可能で、ねぎまやつくねなどの定番ものから希少部位まで、全13種類より選べます。山形の地酒も種類豊富なラインナップ。日本酒と芋焼酎の日替わり3種の飲み比べは、600円で気軽に試せます。

注文に迷ったら、店主おまかせ銀将盛り（5本800円）を。金将盛り（7本1,300円）、王将盛り（10本1,900円）もあり。

県産トマトを湯むきして白だしに漬けた、だしトマト （480円）。さっぱりとしていて暑い夏の時期にぴったりです。

店主のイチ押しは、豚の希少部位・きもぐち（1本180円）。コリコリとした食感がクセになり、リピーターの多いひと品です。

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