120年の味噌桶を、人が集うテーブルへ。
山形市印役町で、江戸時代から味噌・麹づくりを続けてきた「深瀬善兵衛商店(カネチョウみそ)」が、蔵に残る約120年前の味噌桶を再生するクラウドファンディングに挑戦します。
目指しているのは、歴史ある木桶を保存・展示するだけではなく、人々が囲んで交流できる「桶テーブル」として現代によみがえらせることです。
味噌づくり教室や発酵文化講座、地域交流イベントなどに活用し、山形に受け継がれてきた発酵文化を次の世代へつなぎます。
1841年創業。「麹の里」で守られてきた味
深瀬善兵衛商店が店を構える山形市印役町は、古くから麹づくりが盛んな地域として知られています。
同店は1841年、天保12年に「糀屋善兵衛」として創業しました。以来180年以上にわたり、味噌や麹、甘酒などの手作りの味を守り続けています。
現在は、店主であり一級みそ製造技能士の深瀬尚子さんが、天然醸造味噌を製造。商品の販売だけでなく、味噌づくり教室や保育園、学校、各種団体への出張講座も行い、発酵の技術や食文化を伝えています。
蔵に眠る約120年前の味噌桶
深瀬善兵衛商店の蔵には、かつて味噌の仕込みに使われていた大きな木桶が残されています。
約120年という長い年月の中で味噌を育て、人々の食卓を支えてきた木桶ですが、現在は役目を終え、蔵の中で保管されていました。
古い道具は、保存しているだけでは、次第に人の目に触れなくなります。そこで考えられたのが、木桶を安全に補修・加工し、店舗内で使用できる大型テーブルとして再生する計画です。
保存するのではなく、使いながら受け継ぐ
完成した桶テーブルは、深瀬善兵衛商店の店舗に設置される予定です。
今後は、味噌づくり教室や発酵文化講座、店舗見学、地域交流イベント、海外から訪れる観光客に向けた体験企画などで活用されます。
木桶を囲みながら、味噌や麹がどのようにつくられるのかを学び、地域の歴史について語り合う。今回の取り組みは、古い道具を家具に作り替えるだけのプロジェクトではありません。
文化財のように触れずに保存するのではなく、実際に人が触れ、使い、体験することで発酵文化を残していく。そこに、このプロジェクトならではの価値があります。
支援金は木桶の補修や設置環境の整備へ
クラウドファンディングの目標金額は200万円です。
集まった支援金は、味噌桶の補修・加工費、専門工事費、店舗内への設置環境整備費、支援者銘板の制作費、リターンの制作・発送費などに活用される予定です。
目標金額を超えた場合は、展示環境や体験スペースの充実、発酵文化の普及活動にも役立てられます。
味噌や甘酒、発酵文化を体験できるリターン
支援者へのリターンには、今回のクラウドファンディングのために仕込まれる限定味噌をはじめ、とん汁用のあわせ味噌、天然醸造味噌、手作り麹甘酒など、深瀬善兵衛商店の味を楽しめる品が用意されています。
一級みそ製造技能士から学べる味噌づくり体験や、桶テーブルの完成披露への招待といった体験型リターンもあります。
さらに、昭和40年頃につくられたカネチョウ味噌の前掛けや、解体した座敷蔵で使われていた和たんすなど、店の歴史そのものを受け継ぐような希少なリターンも設定されています。
山形の発酵文化を、100年後へ
味噌桶に刻まれているのは、発酵の歴史だけではありません。
味噌を仕込んだ職人の仕事、食卓を囲んだ家族の暮らし、麹づくりが盛んだった印役町の記憶も、その木肌に重なっています。
歴史あるものを守ることは、昔の姿のまま保管することだけではありません。新しい役割を与え、現代の暮らしの中で使い続けることも、文化を未来へ残す一つの方法です。
120年の時を刻んだ味噌桶が、今度は人と人をつなぐテーブルになる。
山形の食文化や発酵文化に関心のある方は、深瀬善兵衛商店の新しい挑戦に注目してみてはいかがでしょうか。
クラウドファンディング概要
プロジェクト名
120年の時を刻んだ味噌桶を未来へ。
実行者
深瀬善兵衛商店
目標金額
200万円
公開予定日時
2026年9月10日(木)午前9時
募集終了予定
2026年10月10日(土)午後11時59分
募集方式
All-in方式
目標金額の達成・未達にかかわらず、集まった支援金がプロジェクトに活用され、リターンが提供される方式です。
※公開日時、募集内容、リターンの提供時期などは変更される場合があります。支援を検討する際は、CAMPFIREのプロジェクトページで最新情報と注意事項をご確認ください。
※本記事は、CAMPFIREのプロジェクトページおよび深瀬善兵衛商店公式サイトで公開されている情報をもとに作成しています。
2026年7月31日