みんなの足にぴったり洗濯もできるホームシューズ

山形のいいもの＃4

ヨミウリウェイ河北町

阿部産業（株）帆布バブーシュ
2,600～2,800円（税別）

家に帰ってほっとできる、リラックスシューズ。洗えるのに形がくずれないのも気持ちいい。

　「本当に手づくりなんですね」。見学に訪れる販売のプロが驚くという阿部産業の工房。わずか3～4㎜という縫い代。ほんの少しのズレで、形が歪んでしまうのに、ミシンの音がビューンと走ります。
　草履表の産地だった河北町谷地。昭和40年代前半からはスリッパ生産を本格的に開始し、昭和63年には全国の生産量の約30％を占めるまでに。しかし阿部弘俊さんが社長に就任した平成11年頃、生産は海外に移り、町内のスリッパ産業は6社へと数を減らしていました。

　先代からの商品へのこだわりを受け継ぎ、阿部産業は「安価な商品と競合しない。デザイン遵守」と自社製品を発表していきます。それができたのも、「じゃあ、やってみましょう」と言ってくれるスタッフがいたから。「こうすると履きやすい」「幅が広いほうがいい」「しっかりした固さを」など、いろんな意見を取り入れながら商品づくりができています。「ファクトリーブランドとして何ができるか考え、帆布バブーシュではこれまで満足できなかったサイズ展開、カラー展開を行っています」と阿部社長。洗濯機で「洗える」のもうれしいですね。


田宮五郎氏の日本初『草履表圧搾機』の発明で、草履作りは河北町の主産業に。	ここにいるのは各工程のプロ中のプロばかり。

帆布は丈夫ですが、その分伸びないから、ひっくり返すのに大変な力が要ります。商品はどこにも縫い目が見えません。	キッズ（16-18cm）、スモール（21-23cm）、ミディアム（23-25cm）、ラージ（25-27cm）、エクストララージ（28-30cm）、カラー展開は7色。