温泉街めぐり【上山エリア】VOL.1

かつて城下町、宿場町として栄えた上山。街中には共同浴場や足湯が点在、駅から徒歩圏内に店や観光スポットが立ち並びます。

掲載号：ZERO★23 2023年4月27日号

• おだんごワイナリー新緑のまちあるき山形県ZERO☆23ワイン温泉上山温泉上山市

ここ数年、新しいスポットが誕生し、注目を集めている上山。その背景のひとつとして、2019年から中心市街地の空き家対策に取り組み、開業支援を行ってきたNPO法人かみのやまランドバンクの存在があります。同団体の副理事長・鏡さんによると、最近は市外や県外からの開業者も増えていて、個性あふれる店が続々とオープンしているとのこと。そんな話題のスポットをぶらり散策！

［案内人］NPO法人かみのやまランドバンク　鏡 昌博さん

PROFILE NPO法人かみのやまランドバンク副理事長、 上山市建設課副主幹兼エリアマネジメント推進係長。

1.DROP

ワイナリー＆ワインスタンドがかみのやま温泉街に誕生！

ブドウ栽培とワイン醸造を手がける出来正光さんが「ワインを身近に感じてほしい」と、中心街にワイナリーをオープンしました。建物内にはスタンドを併設し、自社のグラスワイン、海外のクラフトビールや軽食なども提供。ワインは1杯から楽しめて、その場でボトルの購入もできます。ふらっと気軽に立ち寄れる、話題の新スポットです。

ワイン造りのため、2019年に上山市に移住した出来さん。
念願叶って4月にワイナリーをオープンさせ、醸造は今夏からスタート。

自社のグラスワイン（700円〜）や、出来さんが飲んでおいしいと感じたおすすめワインを提供。常時4〜6種類ほど楽しめます。

塩のケーキを意味する「ケークサレ」（300円）。米沢の梅花堂に「お酒に合うものを」とオーダーしてつくってもらったひと品。

2. 東家菓

だんごと広がる未知なるアジアンスイーツの世界

４月に「だんご本舗たかはし」からリニューアルオープンしたばかり。「日本とアジアを繋ぐ菓子をつくりたい」と定番人気のだんごに加えて、台湾や中国といったアジアの餅菓子文化に目を向けた菓子のラインナップを今後は充実させていく予定です。テイクアウトはもちろん、店内にはイートインスペースやテラス席もあり。

だんご（しょうゆ） 143円
だんご（ずんだ＋生クリームのせ） 286円
ごはんをふかし、ついただんごは全5種。地元の醤油を使ったしょうゆ、上山産「湯あがり娘」で風味豊かな味わいのずんだに生クリーム。

全豆花 600円
自家製豆乳を使った台湾スイーツの豆花（トゥファ）はあんみつ感覚で。
好みのあん、だんご、タピオカ、ハトムギがトッピングされています。

3. 澤のゆ

若い世代が気軽に利用できる公衆浴場として再生！

円形の湯船と壁のタイルに描かれた鶴は、昭和42年に改築されたときのまま。浴場は当時の雰囲気を残しリフォームされています。

昨年5月、新湯温泉街の共同浴場がリニューアル。若者や子育て世代が訪れやすく、交流できる場として、NPO法人かみのやまランドバンクにより再生されました。温泉は子どもや公衆浴場の初心者も入りやすい42度前後に設定。イベントやコワーキングなどで利用できる2階の交流スペースでは、さまざまな催しが行われています。

内壁や床などは上山産の木材に張り替えて、木のぬくもりを感じられる空間に。
明るく清潔感のある公衆浴場に生まれ変わりました。

 

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