食肉加工の工場直送!赤身肉の旨みを思う存分に
WILD GRILL
掲載号:ZERO☆23 2020年4月27日号
まだ嶋地区が一面の田んぼだった1982(昭和57)年10月、山形市西バイパス沿いにオープンした中華料理店が「江南春」です。その20年後、本格的な嶋地区の開発が始まり、道路拡幅により500メートルほど離れた現在の場所に移転しました。
店主の藤木俊則さんは、高校生の頃、山形駅地下にあった中華料理店「彩華」でアルバイトをしていました。「カウンターだけの小さな店でしたが、先輩方にもかわいがってもらい、楽しく働いていました。その経験から中華料理の道に進むことになったんです」と俊則さんは話します。18歳で上京し、結婚式場やホテルで中華料理を10年以上かけて学んだ後、山形に戻りお店を構えました。
創業当時から出前も行い、PTAやスポーツ少年団の打ち上げで使われることも多く、地元住民らの胃袋を掴んできました。また、アクセスのよい寒河江市や中山町から訪れる方も多いのだそう。メニューは、一品料理からデザートまで幅広く約60種類が並びます。俊則さんが修業先で学んだという、メレンゲ状の卵の白身を使いふわふわに揚げたエビの衣揚げや、豚肉細切りラーメンなどは創業当時からの人気メニュー。豚肉細切りラーメンは、スタッフが厨房にメニューを伝える時に使っていた略称「肉そば」が常連さんに浸透するほど親しまれているのだとか。
現在、俊則さんとともにお店に立つのは、娘の可奈子さん。12年ほど前からホールに立ち、接客を担当しています。「父の代で来ていただいたお客さまが離れないように、味を守り続けていきたいです。今でも3世代で来てくださる方がいますが、4世代、5世代と通っていただけるお店になれば」と可奈子さん。俊則さんも「チャレンジもしながら、頑張ってほしい」と笑顔で期待を寄せます。
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オープン当時の懐かしい店構え。 | |
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おつまみとしても人気のエビの衣揚げ(小930円・中1,860円)※写真は中 | 豚肉細切りラーメン(710円) |
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山形産果実を使ったパッションフルーツソース杏仁豆腐(380円)。品切れの時季もあり。 |
テイクアウトOK
※ラーメンやスープ類は除く
※オードブルも可
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