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山形にフィットしたコーヒースタンド

Tsuki Cafe

掲載号:ZERO☆23 2020年10月27日号

交差点から見える大きな窓とフォレストグリーンの壁が特徴的なTsuki Cafe 山形駅前店(Tsuki Coffee Stand)。外からはいつも、コーヒーカップを手にしたお客さんの姿が見える人気店です。「ツキカフェ」としては3店舗目。時間や雰囲気を楽しむ郊外型のカフェとは別に、一杯のコーヒーの価値にフォーカスした都市型のコーヒースタンドをコンセプトにしています。
 コーヒースタンドとは一般的に、立ち飲みやテイクアウトをメインに、コーヒー豆の生産・栽培・品質管理、選別などが徹底されたうえで、一定のスコアを上回ったスペシャルティコーヒーを提供します。適切に保管した豆を自家焙煎し、エスプレッソやドリップを適正に抽出する技術をスタッフ全員がトレーニングしているのが基本。生産地から一杯のカップに至るまでを共有しています。同店も1階はカウンターのみでテイクアウト客も多く、黒板には扱うスペシャルティコーヒー豆の産地や風味について詳しく書かれています。
 オーナーの月岡涼二さんは「スタンドコーヒーは、お客さまがコーヒーを味わい、理解し共感したら、次の場所に旅立ってもらうような場所。短い時間で、コーヒーのことをしっかり伝えなければいけません。スペシャルティコーヒーには明確なおいしさの定義があるので、なぜ、どの部分がおいしいのかを項目ごとに伝えることができるんです」と、語ります。専門性が高く、豆本来の味や香りを大切にした焙煎を味わうことができるコーヒースタンドなら、本当に好きなコーヒーに出会えるはず。「バリスタが言った通りの味を感じられたら、そのお店を信じて付き合っていくのがいいでしょうね」と、コーヒースタンドを楽しむコツを教えてくれました。
 都市型スタンドは難しいと思える山形でこのお店をつくったのは、「山形にあったらいいなと思うものをつくる」という信念があったから。それぞれのオーナーの想いが形になったコーヒースタンドは、私たちの住むまちとコーヒーのある生活を彩り豊かに変えていきます。

日替わりのスペシャルティ(テイクアウト648円、イートイン660円)と、無花果のタルト(テイクアウト561円、イートイン572円)。

ショーケースから選べるスイーツやキッシュも人気。

コーノ式かなざわ珈琲の深煎りか、軽やかな浅煎りか。苦み、甘み、酸味を手がかりに自分好みのコーヒー豆を探す旅も楽しい(ニカラグアラベンディシオン農園、200g・1,650円)。

バッグにすっぽり入るサイズのオリジナルのスティックタンブラー(190ml・1,980円)。

山形の風景が眼下に広がる2階席。

Tsuki Cafe 山形駅前店 (Tsuki Coffee Stand)
ツキカフェ ヤマガタエキマエテン (ツキコーヒースタンド)

住/山形市香澄町3-3-3
電/023-600-7030
営/7:30~21:00、土曜10:00~21:00、日曜10:00~18:00
休/毎月1日、第3月曜(土日祝の場合平日にスライド)
駐/有(提携駐車場)


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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