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正しく知ることが大事だね

正しく知ろう!子どものアレルギー

掲載号:mamaid 2020年5月20日号

子どもたちの間で年々増加傾向にあるアレルギー症状。アレルギーに関するエピソードをmamaidアンケート会員さんへ募集したところ、「情報が多すぎて何を参考にしていいか迷う」「いとこの子どもがナッツアレルギー。間違って友だちからもらって食べ、入院してしまった」など、命に関わるからこそ心配。という声が届きました。
そこで、アレルギーに関しての疑問や、お家の方ができること、またお友だちの子どもがアレルギーの時に気をつけてあげたいことをお聞きしてきました。

お話を伺ったのは…

こんの小児科クリニック 院長
今野 昭宏先生
(アレルギー専門医、小児科専門医)

住/山形市銅町2-6-6
電/023-687-0383

 

Q.1 アレルギーはどうして増えているの?

ヒトは細菌やカビ、ウイルスなどから「免疫」という仕組みで身を守っています。しかし、この免疫反応が食べ物や花粉など本来は無害なものにまで過剰に起きてしまうと「アレルギー」という悪役の名前に変わります。生活環境の変化はアレルギー発症に大きな影響を与えます。清潔な住環境による病原体感染機会の減少、ジャンクフードに多く含まれる植物性油脂(リノール酸)の摂取、抗生剤の頻回使用による腸内細菌叢の乱れなどはアレルギーの発症増悪因子です。統計的に食物アレルギーは増加しアレルギー性鼻炎は増加と低年齢化が進んでいることが示されており、それは実際の臨床現場でも実感します。一方で、意外かもしれませんが喘息やアトピー性皮膚炎は最近減少傾向にあると言われています。

Q.2 皮膚を清潔にすることはよくないの?

もちろん皮膚を清潔にすることは大切です。ただ、過剰に洗浄剤を使うと皮膚が乾燥し、異物の侵入を防ぐはずの角質の働きが弱くなってしまいます。そうすると、皮膚を通してアレルゲンが体内に入り込みやすくなるのです。

Q.3 乳幼児期にかかりやすいアレルギーはありますか?

乳児期に食物アレルギーを発症し、間もなくアトピー性皮膚炎、少し経って喘息やアレルギー性鼻炎などが出現するというのがよくあるパターンです。これを「アレルギーマーチ」と言います。アレルギーマーチの発症、進展を予防することが乳幼児期にはとても大切です。

Q.4 食物アレルギーを「食べて治す」というのは本当?

免疫反応と言っても様々な反応があり、アレルギーを起こすものもあれば逆に抑えるものもあります。鶏卵、牛乳、小麦など多くの食品において、それらを少しでも食べることによりアレルギーを起こしにくくすることが分かっています。では、どれくらい食べたらよいかに関しては、アレルギーに精通した医師からアドバイスを受けてもらって下さい。

Q.5 アレルギーに関しての正しい情報はどうやって見つけたらいいの?

厚生労働省が発行する「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」には、乳幼児期に多いアレルギーに関する対応の基本と、生活上の注意点が記載されています(誰でもネットで見ることができます)。また、治療において医師から処方された薬にどのような作用があるのか理解しておくことも大切です。分からないこと、不安なことは1人で抱え込まず、信頼できる小児科医に相談して正しい情報を得ておきましょう。

 

「わが子がアレルギー!」お家の方が気をつけること、「お友だちの子どもがアレルギー!」周囲が気をつけること

食物アレルギー
お家の方が気をつけること
・食物アレルギーの発症を心配して、離乳食の開始を遅らせないようにする。
・皮膚が弱い場合、食べる前は口の周りをワセリン等でコーティングしておき、食べた後はお湯で洗い流す。(拭き取るとすり込むことになるので注意)
・食べこぼしや食べかすが皮膚につかないように、部屋を掃除する。
・原因となる食品は「いつか食べられるといいね」とポジティブに伝え、周りがあまり怖がりすぎない。(食べられるようになってもその食品を嫌がるようになってしまう)

周囲が気をつけること
・お土産などのお菓子を持って行くときは、事前にアレルギーの有無を確認する。
・アレルギーの子が家に遊びにくるときは、アレルゲンとなるものを手の届かない場所に置いておく。
・自分の子どもにも、除去食の必要性を説明しておく。

喘息
お家の方が気をつけること
・たばこ、ペット、掃除機、花火、線香なども喘息を引き起こす原因となるので環境を整備する。特に、ダニの多い寝具は清潔にしておく。
・風邪が喘息のきっかけになりやすいので、風邪の予防に努める。

周囲が気をつけること
・ほこりが舞い上がるような遊びを避ける。
・ペットがいる場合、遊びに来る前に「〇〇がいるけど、大丈夫?」と伝えておく。また、なるべく近づけないようにする。

アトピー性皮膚炎
お家の方が気をつけること
・皮膚の乾燥は保湿剤を使い、部屋自体の湿度も保ち(50~60%)、肌を良い状態に保っておく。
・湿疹には湿疹の薬を塗る。ステロイド剤を使うことが多いが、正しく塗れば副作用の心配もない。どのくらい塗るか(量や回数)、いつ再診するかを医師にしっかり確認する。アトピー性皮膚炎が減ってきているのは、薬をしっかりと上手に使うようになったのも要因の一つ。

周囲が気をつけること
・自分の子どもが思いやりの気持ちを持てるように、アトピー性皮膚炎についての正しい情報を伝えておく。

 

 

アレルギーっ子ママのエピソード

西尾 紋子ママ 奏人(かなと)くん

長男のアトピー性皮膚炎をきっかけに食生活を見直し、料理教室に通う紋子ママ。
「除去という考え方を変え、食べるものをシンプルにしたことで以前より調理が楽になりました」

長男(11歳)は生後4ヵ月の頃から皮膚の乾燥がひどく、1歳半の頃にアトピー性皮膚炎と診断されました。薬を塗れば一時的に良くなるものの、はっきりした原因が分からず、小学校に上がる頃にはかきむしって眉毛がなくなるほどでした。この先を不安に思っていた時に、アレっ子を育てる先輩ママや小児科の先生から食事を見直すようにアドバイスを受けました。初めは半信半疑でしたが、指摘を受けた食品(乳・乳製品、油の種類やお菓子など)や痒みを引き起こしやすい食品(もち米など)の除去をし、野菜を中心にした食事に変えたところ、時間はかかりましたが悩んでいた症状が改善したのです。先の見えない生活に光が差し、私自身もあまり気負わずにアレルギーと向き合うことができるようになりました。今は、自分で食べられるものと食べられないものを区別していけるように教えていますが、数回隠れて食べ、ひどい痒みと発疹が出て大反省することに…。
食事の準備も「除去=マイナス」ではなく、「シンプルに作り、食べられる人が加える」に変えたこと、困った時に相談できる相手を見つけておくことがなにより大切だと実感しています。

基本は、野菜を中心にした和食。作り始める前にメニューを本人と相談し、その日の体調に合わせて変更することも。季節に合わせた具だくさん味噌汁が定番です。

 

武田 理絵ママ

お子さんが小麦粉アレルギーを克服したことを機に、「takeda bakery」をオープン。
「少しでも安心して食べられるパンを作りたい」と卵や乳製品を使用しないパンを豊富に焼き上げています。

長女(8歳)は乳児湿疹の症状があり、離乳食がスタートすると口の周りが赤くかぶれるようになりました。8ヵ月の時に血液検査を行うと、「鶏卵、小麦粉、乳製品、バナナ、魚卵、ピーナッツ」など多くの食物アレルギーがあることが判明。アレルギーを示すIgE数値も異常に高かったので、とても驚いたのを覚えています。ただ、早い時期にアレルギーと分かったので、医師とも相談しながら、比較的克服しやすい食品から少しずつ経口摂取を始めました。小麦粉は2歳、鶏卵や魚卵も6歳になる頃には食べられるようになり、今は乳製品にチャレンジ中です。
食品表示は必ず確認しますが、試食コーナーで口にしたカレーに、表示にはないチーズが隠し味に入っていたことがあり、ヒヤッとしたこともあります。牛乳をたくさん飲めるようにはならなくても、口にした時にひどい症状が出ないようになって欲しいのが今の願いです。幸い、本人は食べることが大好きなので、アレルギーがあっても食べることを楽しめるようにこれからも見守っていきたいです。

エピペンは、強いアレルギー症状が出た場合、病院に行くまでの間に一時的に緩和させるための自己注射薬。お守り代わりに持ち歩いています。

 

アレルギーがあっても食事を楽しもう!

「食べることが大好きなこどもたちを育てる食事づくり」に取り組む、たつのこ保育園さんへお邪魔してきました。

山形市平清水にあるたつのこ保育園では、食物アレルギーを持つ子どもが仲間と一緒に安心安全な食事を思いっきり楽しんでほしいという願いのもと、食事づくりに取り組んでいます。
開園当初から、だし汁を使った薄味の和食を中心に、加工品を使用せず手作りにこだわってきました。その上で、麺類をなくし、小麦粉の代わりに上新粉(うるち米を加工した粉)を用いた蒸しパンやホットケーキ、揚げ物には片栗粉を使用するようになりました。今は、お米を中心にした旬の野菜たっぷりのメニューが並んでいます。成長に欠かせないカルシウムを含む乳製品の代わりにじゃこやしらす、ほうれん草などを加え栄養面もカバー。マヨネーズの代わりに、かつお節や酢などで和風の味付けにしています。
当時からメニュー作りに関わる栄養士の山口さんは、「園ではアレルゲンのない食事が当たり前なので、卒園後のことが心配でした」と振り返ります。佐藤さんにメニュー作りのコツを尋ねると、「基本は和食、味付けもシンプルで十分です。お腹が空くとよく食べてくれるので、体を動かして遊ぶことも大事ですよ」と教えてくれました。
「毎日の食事は、子どもたちの行動の原動力ですから」と、子どもたちの成長を願い安心安全な食事づくりに取り組み続けます。

お話しを伺ったのは…

社会福祉法人たんぽぽ会 たつのこ保育園
栄養士/山口 亮子さん、佐藤 由布子さん

お腹いっぱい食べて大きくなってね!

この日のメインは、トマトジュースとはちみつで仕上げた、ほんのり甘いデミグラスソースのハヤシライス。子どもたちに人気のメニューです。

 

メインにも!おやつにもぴったり!野菜のチヂミ

材料(大人2人+子ども1人分)
・にんじん(30g)
・ニラ(10g)
・玉ねぎ(10g)
A
・上新粉(38g)
・白玉粉(12g)
・片栗粉(小さじ1)
B
・ごま(少々)
・ニンニク(少々)
・しょうゆ(小さじ1)
・みりん(小さじ1/2)

作り方
①玉ねぎは薄切り、にんじんは千切りに切って一緒にゆでる(ゆで汁は残しておく)。にらは1.5cm幅に切る。
②Aを混ぜ合わせ、①を加えてよく混ぜる(生地がもったりしたらOK)。
③熱したフライパンまたは250℃に温めたホットプレートにごま油を敷いて、生地を焼く。
④Bを鍋で温め、チヂミに塗って完成。

ルウいらず!ハヤシライス

材料(大人2人+子ども1人分)
・豚肩ロース(100g)
・玉ねぎ(100g)
・マッシュルーム(25g)
・セロリー(お好みで)
・トマトジュース(45g)
・上新粉(小さじ1)
A
・トマトケチャップ(小さじ1)
・赤ワイン(小さじ1)
・中濃ソース(小さじ1)
・はちみつ(小さじ1/2)
・塩、こしょう(少々)

作り方
①豚肩ロースは2cm幅に切り、一度茹でこぼす。
②玉ねぎ、マッシュルーム、セロリーを薄切りにする。
③鍋に米油を敷き、①と②を炒める。
④③にしんなりと火が通ったら、全体に上新粉をまぶし炒める。トマトジュースを加え、Aの調味料で味をつけて完成。


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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