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今夏も要注意!

子どもの熱中症

掲載号:mamaid 2020年6月20日号

気温が高い日が続き、本格的な夏ももう目の前。暑くなってくると気になるのが熱中症です。
子どもは体温が上がりやすく、脱水になりやすいため、大人よりも熱中症になりやすい傾向にあります。
万が一なってしまったときの対処法、熱中症を防ぐために気を付けるポイントなどをご紹介します。

 

熱中症ってなぁに?

主に初夏から夏にかけて、環境に体が適応できないことで起こる様々な症状の総称です。高温多湿の環境で起こりやすく、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなり、さまざまな症状を引き起こします。

子どもは特に注意が必要!

低年齢ほど症状をうまく言えないので、パパやママが子どもの変化に気づいて対処することが大切です。乳幼児は保護者が見守っているので重症化するケースは少ないですが、思春期以降は重症化しやすくなることも。

どんな時「熱中症かな?」と疑えばいいの?

実際に、どういう症状がでたら熱中症なのかチェックしてみましょう!

【軽度】熱は平熱

・めまい、立ちくらみ
・大量の発汗
・筋肉痛(足がつる、
・こむら返りなど)
・手足のしびれ

→①②③で対処

【中度】40℃以下の発熱

・頭痛
・嘔吐
・だるさを感じ、集中力や判断力が低下する

→④で対処

【重度】40℃超の異常な高熱

・意識障害(呼びかけに応じない、受け答え に違和感がある)
・けいれん
・異常な発汗、もしくは
・汗がまったく出なくなる

→⑤で対処

どう対処する?

30℃以上の暑い環境で子どもが「気持ち悪い」「フラフラする」「頭が痛い」と訴えたら熱中症のサイン!

① 涼しい場所で休ませる
服をゆるめて、エアコンが効いた室内や日陰で横にならせましょう。
② 水分補給

熱中症になっている時は、汗として体から水と塩分が失われ、体の電解質のバランスが崩れています。水とミネラルを補うため「経口補水液」を飲ませましょう。ない場合はスポーツドリンクでも可。
子どもが1才以上なら砂糖の代わりにはちみつを使うと、より吸収されやすいのでオススメ。

簡単! 経口補水液の作り方
水500mlに砂糖大さじ1~2、塩小さじ2分の1を加えよく混ぜる。

③ 体を冷やす
首、わきの下、足の付け根に氷嚢や保冷剤を当てて冷やす。(太い血管が通っているので、体温が下がりやすくなります)
体の表面に霧吹きなどで水を吹きかけ、うちわや扇風機の風を当てる。(体表面の水分が蒸発するときに気化熱として体を冷やします)
④ 車で病院へ

①②③の対処をしても症状が改善しない、自力で水分補給が出来ないときは、病院を受診しましょう。

⑤ すぐに119番へ!

意識障害があるときは、重度の熱中症の可能性があります。すぐに119番で救急車を!

山形市消防本部の管轄(山形市、山辺町、中山町)で2019年に熱中症やその疑いで搬送されたケースは173件。
7月と8月が多いですが、梅雨の合間に晴れて急に気温があがったり、湿度が高い日が続いたりする6月も要注意です。

 

熱中症予防のポイントは?

誰でもなる可能性がある熱中症。予防するために毎日の生活で気を付けることをまとめました。

子どもを車に放置は絶対NG

夏の車内は、短時間であっという間に高温になります。「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と子どもだけで車に待たせるのは絶対にダメ。エアコンを付けていても何かの拍子で止まってしまう場合も。わが子の命を守るために、絶対にやめましょう。

地面からの照り返しに注意

子どもは身長が低いので、大人よりもアスファルトなど地面からの照り返しの熱を受けやすいです。ベビーカーに乗っている赤ちゃんも同様。大人と比べて、子どもは3℃ほど体感温度が高いと言われています。大人が暑いと感じる環境では、子どもはより熱中症になりやすいと言えます。

大人が声掛けしてこまめな水分補給

子どもは遊びに夢中になると、のどが渇いていることを忘れて遊び続けてしまい、熱中症のサインに気づくのが遅れてしまうことも。時間を決めて大人が休憩させ、水分補給をしましょう。

熱がこもりにくい服装を

吸湿性や通気性の良い素材の服、熱がこもらないように薄い色の服を選びましょう。屋外では帽子をかぶり、30℃以上の真夏日にはできるだけ直射日光を避けて。

暑さに体が慣れていないと熱中症のリスクが増…
今夏は、新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、外出自粛が呼びかけられています。熱中症予防には、適度に外遊びをして体を暑さに慣れさせることが大切ですが、それが思うようにできない今。また、マスクを着用していると、体内に熱がこもりやすくなります。例年以上に熱中症になりやすい環境にあると自覚し、子どもの様子に目を配りましょう。
教えてくれたのは…

山形市消防本部
救急救命課
小関あゆみさん

 

可愛く涼しく熱中症予防!ひんやりグッズ

外遊びでもおうちで過ごすときも、熱中症にならないようにグッズを活用して対策しましょう。
可愛くて便利なアイテムをご紹介します。

アイスアロマミスト 1,350円

衣類にシュッと吹きかければ、ひんやり心地よく。背中や襟元、脇、靴下などにどうぞ。

ネックファン 2,000円

ヘッドフォンのように首から下げるタイプの扇風機。両手が使え、風があたる角度も自由に調整できます。

ネッククール 1,800円

ペンギンがキュートなこちらは、肌に当たる部分が冷感素材。冷凍庫で冷やしたジェルパックを本体に入れれば、首元の太い血管を効果的に冷やせてクールダウン。

クールブランケット 2,600円

触れるとひんやり! 特殊な鉱石を練り込んだ生地が触った瞬間に肌の熱を分散してくれますよ。

クールジェル 780円

保湿ケアしながらひんやりさっぱり。蒸し暑い日もすっきり過ごせそう。

(協力 La Casa天童店)


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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