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SPECIAL 特集

四季の美しさを一瞬で表現 和菓子に魅せられて

和菓子職人あずき宿店主 土屋タダヒロさん

掲載号:ZERO★23 2021年1月27日号

1985年生まれ、山形市出身。26歳で和菓子職人の道へ。和菓子の魅力を伝えるため、和菓子表現者として活動。2019年にあずき宿を開業。日本菓業振興会元会員。

小さい頃から和菓子が好きだった土屋さん。
和菓子職人になるきっかけは、店で見た上生菓子。

 繊細な美しいデザインの菓子を「自分でもつくってみたい」と老舗和菓子店に就職した土屋さん。「先輩たちの手の動きは、まるで魔法を使っているようで、次々にいろんなものができるのです。技術を覚えるほどに和菓子に引き込まれました」。またさまざまな日本の模様、伝統的な菓子のデザイン、菓子づくりなどを学ぶ一方、若い人たちの和菓子離れを肌で感じていたそうです。「美しさ、おいしさなどの技術を磨くだけではダメなのではないか」という思いもあり、自分が魅了された、でき上がる工程も伝えたいと考えるようになりました。

 そこで思いついたのが、自分が表現者となり、和服姿にきつね面で顔を覆い、舞いながら上生菓子を制作する動画。和の伝統美としての表現を試みました。配信を始めると、独自の世界観が注目され、再生回数はみるみるうちに増えていきます。イベントや介護施設、学校などに呼ばれ、動物の形をつくるなどのパフォーマンスを行うようにもなりました。

あざやかな手つきで、中にあずき餡が閉じ込められたかと思うと、梅の花に。パフォーマンスやワークショップは問い合わせを。

 

2019年には自分の店『福来雀 あずき宿』をオープン。

店内には鎧や和傘が飾られ、多くの日本の名画を障子や襖に見ることができます。和菓子店というより、日本文化の展示館のようです。広い畳敷きの部屋に和机が置かれ、土屋さんがつくった上生菓子がズラリと並び、見ていて飽きることがありません。

上生菓子はいずれも予約が必要。詰め合わせもあります。動物などのキャラクターも人気。

店の看板商品は生クリーム大福。

イチオシ商品を何にするかだいぶ悩んだそうですが、「あずきとやわらかい食感の餅は日本独自のもの。そこに生クリームを加えれば、食べやすく、すべての年代に受け入れてもらえる」と考えました。餅の食感にあずき餡と「洋」の融合。現在は12種類を製造し売れ行きも好調。きんつば、芋蒸し羊羹、わらびもち、わらびまんじゅうなどもあり、確実に買いたいなら予約がおすすめだそうです。

 現在は店舗での菓子販売、媒体などの取材、動画サイトへの誘いがあったりと、忙しい毎日が続きます。「絵などの作品は形が残ります。和菓子は消費されて、失われる命ですが、それ故の芸術性や美しさがあると思います」と土屋さん。和菓子の魅力を伝えるための挑戦は続きます。

福来雀 あずき宿
住/山形市馬見ケ崎1-18-14
電/023-664-3737
営/10:00~15:00 休/月・火曜 駐/有
Instagramあり

最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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