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君の居場所もきっとある 多くのファンが慕う憩いの空間

君の居場所もきっとある 多くのファンが慕う憩いの空間

掲載号:ZERO★23 2022年10月27日号

喫茶店の醍醐味といえば、個性豊かなマスターやママとのおしゃべり。
彼らに会いたくて、足繁く通う常連客も多数です。
その魅力的な人柄に惹かれ、何度でもお店を訪れたくなるはず。

ESPRESSO
since 1984

ブラジルの民族楽器べリンバオを演奏する昌平さん。「元はアフリカのアンゴラあたりのもので、武器である弓と矢だったんじゃないかと思う」

「家業を継ごうとしたけれど、何かが違ったんだろうね」
と話してくれたオーナーの高橋昌平さん。

1970(昭和45)年、身の回りの物を持って大阪万博へ。会場内のポルトガル館で半年間働き、さまざまな海外文化に触れたそうです。そのまま船に乗ってアメリカへ。レストランや農場で働き、お金が貯まると世界を旅しました。そして南米で出会った味・エスプレッソを提供したいと、この店を始めることに。

店は馬見ヶ崎川沿い、桜並木の通りに。
桜の時期のお花見席、楽器を持ってマラソンを応援するスポットとしても知られています。

特徴ある店舗は、国鉄から買い取った貨物列車を利用。チベットのシンギングボウル、雨が降るような音がするチリのレインスティック、アルマジロのマンドリンなど、昌平さんが集めた民族楽器が並びます。「自分のカラーってあるよね。店を始めるとき、誰かに感化されたくないと思った。僕は自分の居場所が欲しかったんだね」と昌平さん。この店ではぜひエスプレッソを。楽器演奏の仕方を教えてもらい、旅の思い出を聞くうち、肩の力が抜けて心がほんのりあたたかくなります。

金属の鉢のふちをこするようにして音を出す、チベットのシンギングボウル。独特の振動音がして、コツをつかむと楽しくなります。 奥にある棚には民芸品やコーヒーを淹れる器具、食器、美術品など、個性的なものが並び、一つひとつにエピソードがあります。
印象的な照明が随所に。「音の出るものと、光の出るものが好きで、集まってしまう」と昌平さん。これは南米のもの。 砂糖をたっぷり入れて飲んで欲しいエスプレッソ(500円)。お替わりは300円、そしてプラス350円でとうもろこしのプリンを。昌平さんの オススメは 砂糖2杯!

ESPRESSO

住/山形市小白川町5-18-12
電/なし
営/11:00~18:00
休/火曜
駐/有


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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