SPECIAL 特集

約3年ぶりの大会 全日本プロレスが山形に!

Interview. 青柳優馬選手

掲載号:ZERO★23 2023年9月27日号

ジャイアント馬場さんの創業以降、「明るく、楽しく、そして激しく」をモットーに、熱き闘いを見せ続けている全日本プロレス。108日(日)には「旗揚げ記念シリーズ2023」山辺大会が開催されます。そのPRで9月4日、山形にやってきた青柳優馬選手。三冠ヘビー級王座と世界タッグ王座を合わせた、史上最年少の五冠王者です。第70代三冠王者としての意気込み、大会の見どころなどをお聞きしました。

─青柳選手は今年7月2日に三冠ヘビー級王座を初戴冠。世界タッグ王座と合わせて、27歳8ヶ月で史上最年少の五冠王者になりました。三冠王者になって、何か変わったことはありますか?

この山辺大会のポスターもそうですけど、今までは自分の写真が小さく端っこにあったのに、だんだん大きくなって真ん中にくるようになりました。今日のようなプロモーション活動をはじめ、トークショーやイベントの仕事も増えて、全日本プロレスの代表としての実感が湧いてきています。チャンピオンとして恥じないような立ち振る舞いをしないといけないな、という意識は出てきました。

─10月8日に山辺大会が開催されます。山形での大会は3年ぶりです。どんな大会になるのでしょう?

51周年目となる、旗揚げ記念シリーズです。全日本プロレスは老舗の団体ではありますが、“明るく、楽しく、激しく”新しいものをお見せできるんじゃないかと。3年前に山形に来たときと現在ではメンバーもだいぶ違いますし、若い選手も増えて平均年齢も下がってきています。山形のみなさんに、今の新しい全日本プロレスを感じていただきたいですね。

─プロレスを観たことのない方に、その魅力をアピールするとしたらどんなところですか?

非日常が楽しめるところじゃないかなと。道端で殴り合ったら警察沙汰になるじゃないですか(笑)。それが我々プロレスラーは、公開で闘うことが許されているんですよ。そういった普段見ることのできない、非日常を提供できるという意味で、プロレスは抜群に楽しいと思います。それに全日本プロレスには、僕自身も見上げるような大きい選手が何人もいるので、でかい男のぶつかり合い、でかい男の闘いを観てもらいたいですね。

─青柳選手がプロレスラーになろうと思ったきっかけを教えてください。弟の亮生(あつき)選手も全日本プロレスで活躍されていますよね。

プロレス好きの父親の影響で、いろんな団体を観ていました。高校生になってからは父と弟の亮生と3人で、(地元の)長野から神戸までプロレスを観に行くくらい熱いファンでしたね。当時から、僕も弟もプロレスラーになりたいと思っていたんです。僕にとって、プロレスラーは仮面ライダーやウルトラマンのようなヒーローで、ずっと憧れていました。

─いろんな団体がある中で、全日本プロレスを選んだ理由は?

当時、週刊プロレスを読んでいたら、全日本プロレスの練習生が誰もいないという記事が載っていたんです。それを見たときに、これはチャンスだと思いました。競争率が低いし、いけるなと(笑)。

─入門テストには、すぐに合格できたんですか?

1回目は落ちました。高校の卒業式の翌日に2回目の入門テストがあって、なんとか合格しました。

─練習生時代は苦労することも多かったと思います。大変だったエピソードを教えてください。

練習が辛かったのはもちろんですが、人付き合いが苦手なので先輩との会話も辛かったです。すごく根暗な発言ですけど、1分1秒でも一人になりたいと思っていました。

─コミュニケーションが苦手なようには見えないので、とても意外です。

今はちょっとずつ慣れてきましたけど、当時は本当に苦手だったので。

─そんな辛い練習生時代を乗り越え、デビューできたときの喜びは大きかったでしょうね。

デビュー戦はうれしかったです。でも一番辛いのはデビューしてからです。プロとしてお客さんからお金をいただき、リングに立つわけですから。それに見合うもの、それ以上のものを見せないといけないので、悩んだりもしました。先輩に怒られたことも何度もありましたね。

─プロレスファンだった頃の自分が憧れていた、ヒーローのようなレスラーになれましたか?

ヒーローとは真逆だなと思っています。デビューしたての頃は自分自身をどうやって売り出していくか考えていて、キャラクターづくりといったら変な言い方ですけど、「これで大丈夫なのかな?」と思いながら演じている自分に疲れてしまったりして。プロレスの一番の魅力は非日常ですけど、その中にちょっとした日常を感じてもらえるようなものを打ち出せたらと、今は基本的に素でいくようにしています。

─その素の姿はファンの方たちに受け入れられているし、青柳選手の魅力の一つでもありますよね。

そうだといいんですけど。支持されているってことは、ある意味、僕の考えが正解だったってことかもしれないですね。

─三冠王者として、これからどんなプロレスラーを目指していきたいですか?

自分の人間性やどろどろとした部分とか、そういったところをさらけ出せるレスラーになりたいです。闘いだけでなくて、嫁姑みたいなどろどろとした人間関係を打ち出せるのがプロレスだと僕は思っているんですよね。それをリングで表現できたら。自分自身をさらけ出して、観に来てくれる人たちに感情移入してもらい、プロレスを一緒に楽しみたいですね。

─山辺大会の前に、まずは9月23日に行われる4度目の三冠戦を防衛しないといけませんね。

今日ベルトを持ってチャンピオンとして山形に来ているのに、山辺大会ではベルトがなかったら笑い者になりますね(笑)。

※青柳選手は三冠ヘビー級選手権試合で4度目の防衛に成功しました

─挑戦者の本田竜輝選手は後輩です。先ほど、今の全日本プロレスには若い選手が多いとおっしゃっていましたが、同年代の選手や後輩からの突き上げを感じますか?

そうですね、やっぱり焦りも感じますよね。堂々と構えていなきゃいけない反面、ちょっとした不安もあったりして。

─なんだか後ろ向きな発言ですね。

今まで自分がチャンピオンを追う側だったので、追ってくる人間の気持ちもすごくわかるんですよ。だからこその焦りや恐怖です。このベルトを獲れてうれしかったのが一番ですけど、ついに自分も追われる立場になったんだなと、ちょっとした感慨深さを感じます。

─自分の魅力を一言でPRするとしたら、青柳選手はどんなプロレスラーでしょう?

最近の言葉で「沼にハマる」というのがあるじゃないですか。沼っていうと少し大げさかもしれないですけど、僕を見ると足湯に浸かる感覚になると思うんですよ。

─どういうことですか?(笑)

気持ちよくて、なかなか離れられない。そんな感じです。一度見てしまったら、沼にハマる以上に足湯に浸かった気分になると思いますので、ぜひ青柳優馬という足湯に浸かりに来ていただきたいなと。

─ちなみに会場では、青柳選手をどんなふうに応援するといいですか?

どんな応援でもうれしいですよ。普通の応援でもいいし、ブーイングでも構いません。罵詈雑言を浴びせるなら、どんどんきてください(笑)。僕はすべて受け止めます。それもまた、プロレスの一つの楽しみ方ですからね。全員が全員、僕のことを好きになってくれるわけではないので。どうせなら、お客さんの喜怒哀楽を思いっきり引き出したいですね。

─対戦相手だけでなく、お客さんの喜怒哀楽も?

例えば、職場で働いているときは喜怒哀楽って表現しづらいじゃないですか。とくに怒りとか、喜びって。だからプロレスを観て、そういった感情を出してもらえればストレス発散になりますし、プロレスという非日常をエンターテインメントとして楽しんでいただけると思います。

─読者のみなさんにメッセージをお願いします。

プロレス好きの方も、まだプロレスを観たことはないけれど興味があるという方も、ぜひ一度会場に足を運んでいただきたいなと思います。ご来場の皆様に胸いっぱい、おなかいっぱいになって帰っていただく自信はあります。ぜひとも全日本プロレスの応援、よろしくお願いします。

青柳優馬

PROFILE: あおやぎゆうま。
1995年11月2日生まれ、長野県松本市出身。身長186cm、体重100kg。
高校卒業後、2014年4月全日本プロレス入門。同年12月東京・後楽園ホールでデビュー。
第70代三冠ヘビー級王座と世界タッグ王座を合わせた、史上最年少五冠王者として活躍。
個人YouTubeチャンネル「AOYAGI-FM」も配信。

【公式SNS】
X(旧Twitter): @attack_on_yuma
Instagram : @yuma_aoyagi
公式YouTubeチャンネル「AOYAGI-FM」: www.youtube.com/@AOYAGI-FM 

全日本プロレス
「旗揚げ記念シリーズ2023」山辺大会

■日時/10月8日(日)開場17:00、開始18:00
■会場/すぱーく山辺(東村山郡山辺町緑ケ丘1番地)
■料金/プレミアムシート10,000円、特別リングサイド7,000円、リングサイド5,000円、指定席4,000円
■プレイガイド/チケットぴあ(Pコード594-010)、ローソンチケット(Lコード37910)、
イープラス、山辺町 町民総合体育館(023-664-7263)
■お問い合わせ/オールジャパン・プロレスリング株式会社 info@all-japan.co.jp

全日本プロレス オフィシャルサイトはこちら


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