東京の名店の味を受け継いだ、感動を呼ぶビーフシチュー
洋風食堂 三幸
掲載号:ZERO☆23 2025年2月27日号
\大人も子どもも/
エネルギーのことを楽しく学べる女川原子力PRセンター
女川原子力PRセンターでは、原子力発電のしくみや安全性、放射線やエネルギーについて、1−50の模型や映像などを用いてわかりやすく学ぶことができます。VRで原子炉建屋の内部や構内に設置した安全対策設備を見たり、トリックアートで遊んだりも。誰もが見学可能で、昨年の来館者数は14000人に上ります。敷地内には『スイートガーデン』もあり、春・秋は110品種のバラの花を楽しむことができます。
初めに、映像を見ながら発電所の安全対策について説明を受けた後、1号機の1−50模型や1−2の原子炉模型のあるエリアを見学しました。ガイド役の鎌田菜央さんの案内によると、原子力発電のメリットはすぐれた安定供給性と経済効率性、発電時にCO²を排出しないことから地球温暖化対策にも貢献すること。反面、放射性物質の管理を厳重に行なわなければならないという面もあります。エネルギー利用のポイントは、安定供給、経済性、環境への配慮を同時に達成するため、いろいろな発電方法をバランスよく組み合わせて電気をつくる「エネルギーミックス」の実現が電力の安定供給に不可欠と言えるでしょう。
▲実際の1/2サイズの原子炉模型が展示され、子どもも楽しく学ぶことができます
▲1/50模型を見ながらの解説は、発電の仕組みを正しく理解できます
▲VRゴーグルを装着し、発電所内部をバーチャル見学
▲PRセンターの佐藤所長(右)と鎌田さん(左)
敷地の広さは東京ドーム約37個分に相当(約173万平方メートル)。周辺が三陸復興国立公園に指定されているため、発電所の建物のデザインや配色を周辺環境と調和するよう配慮されています。
東日本大震災ではこの発電所にも最大13mもの巨大な津波が押し寄せました。震源地から最も近い原子力発電所にも関わらず、原子炉を「止める」「冷やす」「閉じ込める」が確実に機能し、安全に停止しました。建設当初から常に最新の知見を反映し、敷地高さを14.8mとしたこと。震災前までに発電所全体で6000ヶ所以上の耐震サポートを講じていたことなど、日頃からの備えがもたらしたものでした。
2号機の再稼働にあたっては、津波対策として新たに海抜29m全長800mもの防潮堤を設置。さらに、津波の影響を受けない高台に淡水貯水槽やガスタービン発電設備を設置するなど何重もの安全対策強化を講じました。PRセンター所長の佐藤克美さんは、「今後とも安全・安心を大前提として安定運転に努めるとともに、安全対策に終わりはないという確固たる信念のもと、さらなる安全性の向上に向けた取り組みを着実に進めてまいります」と話します。震災を乗り越えた今だからエネルギーを自分のこととして考えてみませんか。
▲震災前に筋交で補強工事が終わっていた旧事務棟
▲大容量送水ポンプ車を使った訓練など、様々な訓練を繰り返し実施
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1.津波への備え 想定される基準津波の最高水位23.1mに対して、海抜29m、全長約800mの防潮堤を設置 |
2.地震への備え 配管の揺れを抑えるため、サポートを追加するなど、耐震工事を実施 |
3.電気を確保するための備え 津波の影響を受けない高台などに発電機を追加配備 |
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4.水を確保するための備え 地下に約1万トンを貯水する淡水貯水槽を設置(一般的な25mプール約20杯分) |
5.放射性物質を閉じ込めるための備え 万一、格納容器内部の気体の一部を外部に放出する際、放射性物質の放出量を1,000分の1以下に抑制するフィルタ付格納容器ベント装置を設置 |
6.発電所のさらなる安全性の向上 緊急時における所員の対応力向上のため、さまざまな事象を想定した訓練をくり返し実施
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https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/onagawa_safety/
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