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mamaid special interview

100%ORANGEの〝図書館〟展「本の絵、絵の本」を100%楽しもう

掲載号:mamaid 2019年9月20日号

イラストレーションや絵本で多くの作品を世に送り出しているユニット、100%ORANGE。
その著作を一堂に集め、原画も多数展示する展覧会「100%ORANGE展 本の絵、絵の本」が、
東根市のまなびあテラスで開かれています。
開催に合わせて会場を訪れた100%ORANGEの及川賢治さんに、展覧会の楽しみ方を伺いました。

100%ORANGEの著作、表紙絵や挿絵を担当した本がずらりと並ぶ会場。
展覧会のために及川さんが書き下ろしたキャラクターがお出迎えしてくれます。

 

PROFILE
100%ORANGE:及川賢治さん、竹内繭子さんの夫婦ユニット。イラストレーション、絵本、漫画、アニメーションなどを制作している。代表作に「新潮文庫Yonda?」のパンダのイラストレーション、絵本は「ぶぅさんのブー」など多数。
「よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまった おはなし」で第13回日本絵本大賞を受賞している。

※おふたりは、はずかしがり屋なのでお顔はイラストでご紹介します。

 

山形の風土をイメージしたデザイン

東根市での展覧会が始まりました。山形とはどんなご縁があるんですか。

何度か山形のデザイン事務所と仕事をした中で、新庄市のリンゴ農家さんが新しく作るリンゴジュースのパッケージをお願いできないか、という話をいただきました。それまで山形にはほとんど訪れたことがなかったんだけど、リンゴ園にお邪魔して、先進的な取り組みをしているのを見て、とても面白いなと思って、、それで「リンゴリらっぱ」のイラストを描かせていただきました。素敵なものができたと思います。

「リンゴリらっぱ」のイラストデザインはどんなイメージで描いたんですか。
楕円形のデザインは、リンゴの木に空いている「ウロ」という穴がモチーフです。リンゴ園にはどんな動物が来ますか? とお聞きしたりして、山形の風土をイメージしました。僕が住んでる東京でも売ってたんですよ、このジュース。山形の寒暖差がリンゴを美味しくすると伺ったので、それを多くの人に紹介する協力ができて嬉しいですね。
100%ORANGEがパッケージのイラストを描いた「リンゴリらっぱ」のジュース。
可愛らしくてつい手に取りたくなります。 

 

携わった本が一堂に!図書館のように手に取れる展覧会

展示会場には、これまで100%ORANGEが関わった本が一堂に並んでいます。

自分でも、こんなにたくさんあったんだなって驚きます。会場に並べた本は、図書館みたいに自由に手に取って読んでもらえるので、僕たちが関わった仕事をじっくり楽しんでもらいたいです。

会場には原画が約60点展示されています。作品によって、絵のタッチもさまざまですね。

僕は、毎回絵の感じが変わっちゃうんですよね。本の表紙や挿絵の場合は、内容に合ったタッチにしたいなということもあり、毎回一から作り上げています。本を手に取るときに、その敷居を下げるのが挿絵やイラストの役割だと思っています。印刷物と原画では質感や印象も違うと思うので、見比べてみてるもの面白いかもですよ。

会場には、及川さんが手書きした解説パネルが並びます。
山形ならではのイラストもあるので注目!
新潮社のキャンペーン「新潮文庫 Yonda?」の作品も一堂に。
会場ではYonda?パンダのアニメーションも見ることができます。
ご夫婦で活動されていますが、制作の役割分担はあるのですか?

絵は僕が描いています。絵本のストーリーは2人で考えたりもするし、打ち合わせなどは2人一緒です。竹内は今はプロデューサー的な役割で、僕のサポートやバックアップをしてくれていることが多いかな。外部とのやり取りとかスケジュール管理とか、僕の苦手な部分を支えてもらって、ありがたいです。

 

絵本に答えは書かず読み手に委ねる

たくさんの絵本を出版されていますが、作品にどんな思いを込めていますか。

「これが面白いよ!」と押し付ける感じの本は作りたくないんです。答えが全部本に書いてあるのはさみしいなと思っていて、答えより問いを書くつもりで絵本を作っています。僕は小さい子どもの想像力ってすごいなって思ってるから、読者を信用して、受け取り方は委ねる感じですかね。その中で、何か心に残るものがあれば、作り手としてはうれしいかな。

ご自身も10歳の娘さんがいるパパである及川さん。絵本はよく読み聞かせしましたか?

たくさん読みましたね。自分たちの本は恥ずかしくて読まなかったけど…(笑)。絵本って、親と子をつなぐ特別なアイテムだと思うんです。今はYoutubeとかで自動で読み聞かせできるなんてものもあるけど、読み聞かせは内容を伝えることが目的じゃない。お父さんお母さんの声で読んであげることに、意味があると思います。内容を創作したり、好きなように変えて楽しんでもらっていいんです。展覧会の会場にもたくさん絵本が置いてあるから、小さい子どもさんにぜひ手に取ってもらいたいです。

原画3点。「ぶぅさんのブー」「うさぎっこのふね」「パンのミミたろう」の一場面。
原画が展示してある作品は、本も会場に用意されています。

 

100%ORANGE展「本の絵、絵の本」
11月4日(月・祝)まで開催中!

会場/東根市公益文化施設「まなびあテラス」 東根市中央南1-7-3
TEL/0237-53-0229
開館時間/9:00~18:00
休館日/第2、第4月曜(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
入館料/入場無料

最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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