SPECIAL 特集

身の回りのものを優しくおおらかに納める 籐かご

山形のいいもの#3

(有)ツルヤ商店

ハイルシリーズRound-100
乱れかご(高さ100mm)10,000円(税別)

眼鏡や読みかけの雑誌などのちょっとした小物を入れて。もちろん脱衣かごにも。

 籐。「とう」と読みます。東南アジアに自生する植物で、生活用品として私たちの暮らしに入ってきたのは明治期だそうです。
 山葡萄の皮や、あけびづるなど、山で手に入る材料で籠などをつくっていた会田家では、入手しやすくなった籐を使って脱衣籠や椅子などをつくりはじめました。昭和40年代になると、子どもが口に含んでも害がないと、赤ちゃん用の籐のゆり籠やブランコが大ブームに。椅子、テーブルなどのインテリアも注目されますが、海外からの商品も入ってくるようになり、国内の籐制作は激減したといいます。

 会田源司社長は様々なデザイナーとの共同制作を重ねます。そして、つくり手から発信する商品「籐製品の昔ながらの雰囲気を感じさせつつ、洋風空間にふっと持っていけるもの」をつくりたいと、ハイルシリーズを発表。女性デザイナーの感性を通したこのシリーズはサイズは昔のものより小ぶり。処理をしっかりし、立ち上がりをスッキリさせ、表面は着色せず、素材の色でナチュラルに仕上げています。何をどう入れても、きれいに収めてくれる、優しい収納家具です。

①丸籐は直径は2~3mmのものから5cmくらいまで。編む部分には、丸籐を裂いて皮の部分だけにした、皮籐を使います。 ②丸籐を蒸したり、熱を加え、器具を使って曲げていきます。
③製品の形に合わせる木型に入れます。天然素材である籐には、元に戻ろうとする習性があったため、それも考慮しています。 ④工程ごとに、職人が担当します。籐にはひずみ、うねり、ねじれなどのくせがあるあため、長年の熟練と勘が要求されます。
(有)ツルヤ商店
住/山形市宮町5-2-27 
TEL/023-632-4408

つるや品物店(GALLERY & SHOP)
営/9:00~17:00
休/日祝、土曜不定休、(日祝ご希望の方は要事前相談) 
駐/4台程度


最新の情報とは異なる場合がありますので、ご確認の上、お出かけ下さい。

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